逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

境界性人格障害⑲-助けが少ない環境-

ボーダーの人は

普通よりも助けが得られない状態にあります。

 

私は
ボーダーの人で
健康な人と同じぐらいの環境の人はいない
と考えています。

 

 

養育環境も同様で
現在助けが十分に得られている人は

余裕のある養育環境で育っていると

 

現在助けが得られない人は

余裕のない養育環境で育っていると思います。

 


安心感を持たせ
自己を育てコントロールする余裕を生みます。

 


裕福な家庭や優秀な家系は
遺伝的な才能ばかりを取り上げ成功を説明しますが

それだけではありません。

 

 

金銭的な余裕は
直接的に多くの困難の解決につながります。

親の心の余裕につながります。

 

親の知能の高さや精神的な健康度の高さは
子どもに安心感を与え、支えになり

 

子どもは自己実現だけを目指して成長できるため
優秀になるのは当然であると言えます。

 

 


一方で
ボーダーの人や
生きづらさを抱える人は

 

金銭的に余裕がない、あるいは金銭的にケチな家庭


両親に精神的な余裕が無い

 

親戚も困った人ばかり


両親のコミュニケーション能力に問題があり

頼れる大人の知人もいない

 


家庭内で頻繁に問題が起こる

成長過程で困難にぶつかり悩みは多い

 

それでも誰にも相談できません。

気持ちを聞いてもらえません。

 

 

子どもながらに

 

いつも1人っきりで

無事にやり過ごすにはどうしたらいいか

問題にどう対処するかばかり考えて生きることになります。

 

 

こんな環境のせいで

子どもが成長過程で

自分を作り上げることができなかったんです。

 

ボーダーが

生活能力が低く
社会性が低く
対人関係能力が低く
自己のコントロールも難しいのは

 

子どもが成長過程で

家庭や学校や友人との関わりなど多くの経験から学ぶはずのことを

 

ボーダーは

1人で問題に思い悩み、対処しようとしてきたせいで

学べなかったからなんです。

 

 

<愛着障害の人が人から大事に扱われない理由>

 

<愛着障害の人は見えない苦労を一人で抱えている>

 

<愛着障害の人が自分をコントロールできない理由>

 

で書いたように

 

悩みを1人で抱えるしかなかった

自分を大事にしない人を周囲に引き寄せてしまう

人間関係を継続できない・・・など

 

愛着障害ゆえに仕方がない理由で
新たに助けてくれる人も得られません。

 

 

こんなふうに

 


愛着障害という困難を抱えたまま

頼りにならないどころか心の重荷になる親を抱えたまま

 

普通の人に比べ

助けがあまりにも少なすぎる状態のまま

社会の困難の中に放り出されます。

 

それでもこれまでと同様

何とかギリギリで切り抜けようとし続けます。

年々それが難しくなり、不安や緊張感は高まります。

 

そんな

ずっとギリギリの状態で

自分を助けてくれるのではないかという人に出会った時
甘やかしてくれる人といる時

これまで頼れなかった分を一気に頼ろうとしてしまいます。

 

そしてボーダーの症状を出していくと考えられます。

 



優秀な人であっても
ボーダーと同じ養育環境で育てば
ボーダーになる可能性は十分にあるんです。

 


ボーダーの人でも
両親に愛されて育った
裕福な家庭だったという人もいます。

 

これでも
十分に助けがあったとは言えないんです。

 


裕福な家庭であっても
そのお金のために余裕なく働いていて

子どもを無視することになったり

精神的に余裕がなく子どもの支えにならなかったりすることもあります。

 

愛されている事実はあっても
両親に精神的な余裕が無かったり
精神的に脆弱な何かがあったりして

子どもを不安にさせ子どもに負荷をかけることもあります。

 

 

表向きは余裕があるように見えても

 

子どもにとって
安心感がない、頼れない環境と感じることになり
助けがない環境であることに変わりはありません。

 


ボーダーは全部ボーダーが悪いとされてしまうことに

自分も無意識に自分がおかしいせいと思っていることに

私は心を痛めています。

 


ボーダーの人は助けがあまりに少ない環境です。

 
その助けの少ない環境から

どうやって助けを得られるようにしていくか


環境調整がとても重要なんです。

 

 

自分が少しずつ変わって

自分がお願いする形で、複数の人に

外に助けを求められるようになると

ボーダーは快方にむかっていきます。 

 

 

 

 

 

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