逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

心の回復はリラックスにあり

先日めずらしく長く電車に乗る機会があったので、ひさしぶりに座席に座った。

 

となりの青年がごそごそとカバンを探り、サッとチョコを取り出す。

箱をあけ一粒口に放り込む。

 

そして私はちょーだいとばかりにサッと手を差し出す・・・

 


なんてね~

 

あっぶなーーー!!

 


すんでのところでやめたけど、私本当に自然に当たり前のように手を差しだそうとしたね。

ふぃ~ (あせふきふき)

 


元々ものすごく人なつっこっく図々しいところもある私。


自分が何でも人にあげるタイプだから、つい親しい人にも同じようにちょーだいってしてしまう癖もあった。
今は少しわきまえられておる・・・と思う。

 

これは嫌われるタイプらしいけど、外食でそれぞれが注文したら「一口ちょーだい」というか「一口交換しよー」ってする。

もちろん、自分と同じタイプの人にだけだけど。

 

私がガムとか飴とか食べる時には近くの人に配りまくるから、買ったばかりのものがほとんど無くなるっていうね。

友人も私と似ているから、必ず、ぜったいに「いる?」ってしてくるから、手のひらを出す癖がついちゃってたわけです。

 


今回これよ、これと思ったのは


リラックスしてると普段の自分が出やすいよねってこと。

 

カウンセリングでのみなさんのお悩みは色々あるけど、ほぼ全員に共通しているのは「心を開けない」「ありのままの自分でいられない」ってこと。

 

そして、皆、「扉を開けない」とか「ハードルを飛び越えられない」みたいに自分の意思の問題、技術不足や力不足と思って自己嫌悪になってる。

 

リラックスしてると普段の自分が出やすいわけだから、緊張していたらどうしたって自分は出てこない。意思や力不足とか関係ないよねと思うんだよ。

 

ある程度リラックス出来るようになってからは、意思というか考え方を変えたり、覚悟を決めたりが必要になってくるとは思うけどね。

 

 

心を開けないのはものすごく緊張してるから。

 


私も思い出すなぁ。

 


心を開くどころか、自分の欠片一つだって見せちゃいけないと思ってた。


実際、少し油断して自分を見せてしまった時に落胆されたり、嫌われたりした経験があった。

 


ADHDも酷かったし、人格障害もあって、自分らしくいたらジャイアンとか街で見かける困ったクレーマーみたいになってしまいそうな気がして。

 

自分の欠片も見せないために、いつも色んなキャラクターになりきってた。


中学生の時は、頼りがいがあって男勝りでクールで賢い女の子。

高校生の時は、サバサバしていて話しやすく、でも見た目の女の色気は忘れないあざといタイプ。

大学生の時は、エネルギッシュでいつも明るくお調子者でリーダーシップのある女の子。

 


これも私の一部ではあるけど、ずっと力を入れて演じている感じ。


24時間緊張してた。

当時はそんなこともわかってないから、超緊張状態でない時の自分はリラックスしてると思ってた。


心が回復した今ならわかるけど、あの頃リラックスしてると思ってた状態、今に置き換えると数ヶ月に一度あるかないかの緊張状態だったよ!


これが24時間なわけだから、そりゃ何度も鬱になるし、心を開くなんてできるはずがないよね。

 


愛着障害で私のように、人生の初期でありのままで生きることが出来なかった人は、そこからの回復は本当に難しいよね。

 

親友が出来たって、親友にめちゃくちゃダメな自分を見せて嫌われるの怖いし、パートナーだったらもっとそう。


これがこじれて共依存関係になると、普段はダメなところ出さずに頑張って、疲れ果てて限界になると爆発!

そこで関係を終わらせるか、相手が普段のすばらしさを捨てきれずに爆発したことを無かったことにして関係を継続するかになるかな。

 

つねに緊張して過ごすか、たまに爆発を繰り返して関係をリセットするか・・・
どちらも地獄なんだよね。

 


愛着障害のせいで心を育てられずにきた人が、普段の人間関係でリラックスして自分をさらけ出すのはリスクが大きすぎる。
相手も自分も傷つける。

 

だから非日常のカウンセラーを上手く使うのが一番安全だと思うんだな。
いや誘導じゃないよ。私じゃなくていいからね。

 

カウンセラーを信頼してめいいっぱいリラックスして解放できたらいいけど、それだけ安心できる人はなかなか見つからないよね。

 

でもさ、私が言うのもなんだけど、友人やパートナー、職場の人、近所の人・・・みたいに逃げられない相手じゃないからさ


それこそ「旅の恥はかき捨て」みたいなことが出来ると思うんだよ。

 


私としては信頼関係を築いて長くお世話をさせてほしいけど、難しかったら、私に言いたい放題言って当たり散らして終えたって、きっとそれは回復に繋がると思うから良いと思ってる。


リラックスがどうしても難しい状態の人は「旅の恥はかき捨て」でも使って、少しリラックスして自分を解放してみるのもいいんじゃないかな。

 


スタート時はクライエントさんはみなさん人間不信でガチガチ。
でも卒業の時は、ご機嫌で大らかでフワフワと超リラックスして、とても幸せそう。

 

自分にも人にも世界にも安心できてリラックス出来ているんだよね。

 

成功したら、有名になったら、お金持ちになったら・・・と必死に頑張って幸せになったと思っても

一日のほとんどをリラックスして過ごせる、人に自分をさらけ出せる、幸せには到底敵わないと思うんだな。

 

私はなんとしても皆さんにこうなってほしいと思う。

何も無くても、今やっとリラックスを手に入れただけで幸せで仕方がない私だから思うこと。

 

これについて語り出したらキリがないからここまで。

欲しいものは沢山あると思うけど、あなたに必要なのはリラックスですよ~とお伝えしたいのです。