逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

人に厳しくしてしまうあなたへ

「普通はこうする」

 

「こうするべきだ。こうするのが正しい」

 

「こんな人だと思っていたのに」

 

「自分はこれだけやったのに」

 


つい
こんなふうに人を責めたててしまう。

 


こんな経験ありませんか。

 

 

 

人を厳しく責めたてたら
必ず後悔するのはわかってるのに

 

相手の心が凍っていくのも
相手の心が自分から離れていくのも
相手が弱っているのも
あたたかい空気が戻ってこないのも

 

きっと良い事なんて無いってわかってるのに

 


その場では
人を責めたてる言葉が止まらない。

 


わかってるんですよね。
わかっているのに止められないんですよね。

 

なんで止められないのって悩んできたんですよね。 

 

 

人に厳しくしてしまうあなたは

 

いつも正しくありたくて
いつも完璧でありたくて
いつも人に愛されたくて

 

必死に自分をムチを打って
必死に全力で気遣いをしているんじゃないですか。

 


毎日毎時間

 

自分を監視して気が休まる時間がないですね。

 

自分を批判してダメなところを探し続けて自分が嫌になりますね。

 

人の顔色を見て、役に立てることを探して、世話をしてヘトヘトですね。

 

 

 

こんなに必死に頑張って自分に厳しくしていたら?

 

きっと

 

人の間違いも許せなくなって
たった一つのアラも許せなくなって
自分に気遣いをしない人が許せなくなるんじゃないでしょうか。

 

 

 

世間一般の正しさや完璧を追求したせいで

 

人の間違いが許せない、人のアラを探すようになって
人としては正しいとは言えないようになってしまいますね。

 


愛されたいと勝手に与え続けたせいで

 

人に返せとつめよって
結局愛されないことになってしまいますね。

 

 

 

やり方は間違っているけど

 

正しく完璧であるために
人に愛されるために

 

必死に頑張ってきただけなんですよね。

 

 

 


まだ他の思いもあるんじゃないでしょうか。

 


人が自分の思い通りに動いてくれなきゃ嫌だ

 

そんな気持ちはありませんか。

 


でもきっと
ワガママな気持ちとは違うし
人のことを軽んじているわけでもないですよね。

 


ただ
予測がつかないことがとにかく不安。

 

想定外のことが起こることが嫌。

 

全てゆっくり考えて準備して取り組みたい。

 


こんな気持ちがあって
人に対しても準備をしてるんですよね。

 


人がこうしたら、こうする。
こういう人は、こうする。
ここでは、ここの規則どおり人に動いてもらう。

 

しっかりとテンプレートを作って
しっかりと事前にシュミレーションをして

 

自分の動きと人の動きを固定して
安心していたいんですよね。

 


本当は
人を責め立てて思い通りにしたかったんじゃなく

 

きちんとその場のルールに従って
ただ準備をしっかりとして安心したかっただけなんですよね。

 

 

 

私もそうでした。

 

ずっと

 

いつも正しくありたい
いつも完璧でありたい
いつも人に愛されいととことん自分に厳しくしてきました。

 

そして人にもそれを強いて傷つけてきました。

 


自分は

 

人に優しくできない性格の悪い人間

 

人を縛って人を不快にさせるしか出来ない人間

 

正しいことしか出来ない何の面白みも無い人間・・・

 


全力で必死に生きているのに
自分をどんどん嫌いになっていきました。

 

つらいですね。

 

 

 

いつも正しくありたい
いつも完璧でありたい
いつも人に愛されいという志を持つのも

 

いつも全力で必死なのも

 

そんな自分、褒めてあげたいと思いませんか?

 


ただちょっと間違えちゃっただけですよね。

 

 

 

きっと私たちは

 

世間一般の正しさより
人として正しくありたいんだと思いませんか

 

交換条件という形で愛されるより
自分の良さを出して愛されたいと思いませんか。

 


これからは間違えてしまったところを変えていきませんか。

 


きっと理想の自分を目指すために

全力で頑張るのは

 

世間一般にダメな自分でも
人として正しいことが出来る自分を褒めてあげること

 

間違えても修正できた自分を褒めてあげること

 

世間一般にダメな自分でも
自分に正直に自分の心に従っている自分を愛してあげること

 

人の期待に応えられなくても
自分に正直に自分の心に従っている自分を応援すること

 

これだけでいいんです。

 

 

 

頑張ってきた自分が報われるよう
自分が自分を好きになれるよう

ゆっくり変えていきましょう。