逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

自尊心は高く保とうじゃないか

ぴょこん

 

靴下から親指が「こんにちは」してる。

 

 


なんていうこと!


44歳にもなって靴下から親指が出てるなんて。

 


こんなの小学生男子しかあり得ないでしょ(偏見)

 

 

そうか。
ここのところ足の爪切りさぼってたからね・・・

 

 

それにしても靴下から親指が出てるってシチュエーション

激しく自尊心を下げてくる。

 

 


私は職業柄、自尊心を保つことに敏感。

 


私のカウンセリングは自尊心が低い状態では難しい。

 

自尊心が高いからこそ
自分の気持ちを置いておける、目の前の人を最優先にできる
上からじゃなく対等な目線で話ができる

 


自尊心は絶対に保たなければ!

 

 

なので日々の生活で
出来る限り自尊心が下がることは避け、自尊心が上がることをする。

 

私なりの自尊心との戦いを聞いてもらおう。

 

 

 

今さらだけど
私は一人暮らしで44歳の女性。

 


私は私なりにハッピーで満たされているのに
何かと勝手に可哀想だと決めつけられがちだ。

 

 

「彼氏居ないと寂しいでしょ」

「結婚しないで幸せなの?」

「クリスマス一人でわびしくない?」

 

 

うるせーと思う。

失礼。ちょっと口が悪かったです。

 


いやでも、うるせー。

 

これまでに色んな人と交際して同棲何年もして
それで満足して今は一人って幸せって思ってるとこよ。

 

 

私がそう言っても

「負け犬の遠吠え」と捉えられてしまう。

 

目の前の相手の
眉を下げ哀れそうにうっすら笑う表情にそれが滲んでいる。

 

いくら説明したって伝わらないから
可哀想に見えないように幸せに見えるようにしなければ。

 


情けないけど
「人から何て見られてもどうでもいい」とまでは思えないのが私。

 

 

 


仕事で疲れてへとへとだからお総菜を買ってきた。

 

お腹ペコペコでそのままがっつきたい。


でもテーブルにならぶお総菜のパック・・・

 

なんだか自分が惨めな気分になるから
お総菜を素敵なお皿に盛り付ける。

 

うん。一日の終わりに素敵なディナーじゃないの。

 

 


一人の食事だからと手抜きをどこまでもしてしまいそうになるけど
栄養や見た目も考えて料理をちゃんとしよう。

 

スープを大量に作って冷凍して
休みの日に作り置き総菜を何品か作って
疲れていない日にはたまに魚料理や肉料理作る。

 

めんどくさいけど、ちゃんと生活してるって思える。

 

 

 

クリスマスや誕生日、お正月もちゃんとする。

 

タイミングがあえば友人と。
でもわざわざ無理して合わせない。
一人でもしっかり料理してお祝いする。

 


恋愛をしなくても面倒でも
オシャレを忘れず女性らしさも忘れず
ワクワクを大事にして人を愛して上機嫌でいよう。

 


そうやって頑張っているうちに

 

人からも本当に幸せそうに見えるようになったようで
あまり色々と人に言われなくなった。

(ただもう諦められている可能性大か)

 

 


自尊心を高く保つことと
サボりたい楽したい心はとっても相性が悪い。

 


そんなに厳しく自制しなくていいけど
緩さはあっても「自分を丁寧に扱いたい」って気持ちはないといけないのかも。

 


見えないところをきちんとするのが大事なのかもしれない。

 

 

部屋での格好ね。

 

楽をしたいと思うと
とことんだらしない格好になるよねー

 

 


私は帰宅したらすぐに部屋着に着替えたいんです!

もう絶対に。

 

 

だけど
引きこもりで買い物はほとんどネットの私は宅配便が頻繁に届く。

宅配の人に部屋着を見られる。

 

 

部屋に大きな鏡があって
立ち上がってキッチンに向かう度に自分の姿を見ることになる。

鏡に映った44歳の部屋着の私は、疲れ果てて幸せそうに見えない。

 

 

友人が仕事帰りにちょっと私の顔を見にきたりする。

わざわざ着替える間柄じゃない。
逆に夜にちゃんと外出着着てたら驚かれるほどだ。

 

 


そんなわけで

毛玉だらけシミだらけダボダボの部屋着では
私はとても自尊心が保てない。

 

 


見た目なんて関係なく自尊心が保てる人もいるのかもしれない。


でも私は
特に見た目にこだわって生きてきてしまったから
見た目が酷いと自尊心がだだ下がりしてしまう。

 

 


帰宅 → 即部屋着  

 

これは譲れないから
部屋着をそれなりに見えるものにしよう!と考えた。

 

 


おしゃれ着にお金をかけたいけど今はちょっと余裕がない・・・

そんな時でも私は部屋着の方にお金をかけた。

外に見栄を張るより、自尊心を下げない方が大事!

 

 

お高いけどカッコイイ!って思った
アメリカーナ、saturday NYC、CITYのスウェット。

ボトムはnikeやaddidasのジョギングパンツ。

ちょうどスポーティな服が流行ってるから
おしゃれな服にも見えなくもない。

 

楽ちんだけど小綺麗に見える。よし。

 

 

 


こんなふうに日々
面倒くささと戦いながら自尊心を高く保とうと努力を続けてます。

 

 


多分ね

一般的に自分を大事にしている人の真似をすることで
私は自尊心を高く保てるようになってきたんだと思う。

 

 

もちろん
行動だけじゃなくて心の問題もあるけど

 

こうやって
面倒くさいし楽をしたいし
一人だから省略できることは沢山あるけど

 

自分をちゃんと保とうとする、他の人にならって丁寧に生活することって

 

人と沢山関わりながら生きていく人にとっては
自尊心を高く保つために大事なことだと私は思うんだよね。

 

 

 

自尊心ってすごいんだよね。ほんと。

 

自尊心を高く保てるだけで

色んなことが上手に楽に出来るし
自分を好きでいられる。

 

何故なんだろう。考えたことなかったな。

 

 

 

自尊心が高い時って


「絶対失敗しない」「絶対上手くいく」っていう感じじゃないんだよね。


「まぁ私のことだから上手くいくんじゃないの」
「失敗したところでちょっと恥ずかしいだけ」
「失敗か成功かなんてどうでもいい。やりたいからやる」


良い意味で緩さがあって、ユーモアがあって、楽しむ余裕があるのね。

 

 


「人に優しくしなきゃ」「良い人間でいなきゃ」なんて自分を縛って動かそうとしなくても


「この人を喜ばせたい」
「自分で良かったら人の力になりたい」
「自分は今はまだダメなとこあるけど大丈夫」
「自分は何をやってもやらなくても根は良い奴」


人の評価より、ご褒美より、人の喜んでいる姿や人が安心する姿が見たくて
自分を信じてるから優しくできない自分も正しくない自分も見守れる。

 

 


自尊心が高いと

 

大らかになって余裕が出てくるし
人目があまり気にならなくなって目の前のことに集中できるし
自由で愛にあふれてくる気がする。

 

自分を唯一無二の尊い存在だと思えているからこそ

何が起きても受け入れられるし
人に誤解されても仕方がないと諦められるし
人を尊い存在だと思えて大事に出来るのかな。

 

とにかく自尊心ってすごいね。

 

 


まぁ私なりの自尊心を高く保とうと努力してるやり方を書いてみたけど
みんなはみんなのやり方で良いから

 

自尊心を高く保っていこうねー

 

 

 

 

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