このブログでは
映画のオススメを書いていたんですが
ここ数年は海外ドラマにはまってしまって
映画をほとんど見れず
今は映画をオススメできなくなってます。
海外ドラマの良さは
登場人物に愛着が湧いてきた後にも
しばらく見続けられるところ。
映画は登場人物に感情移入して愛着が湧いてきた頃に
ENDになってお別れになるじゃないですか。
私はいつもこれが寂しいんです。
もう少し登場人物を見守り続けたい
もう少し登場人物に会いたい…って
もう現実とごちゃまぜにして
おかしなことになってますね。
あと私が海外ドラマにはまったもう1つの理由。
発達障害あるいは愛着障害のあるギフテッドであろう人が
主人公のお話が結構あること。
最初、映画でギフテッドの主人公を見た時
本当にビックリしました。
映画「きっとうまくいく」を見た時
彼はギフテッドだ!
あぁそうなんだよ。おんなじ気持ち
なんでこんなに分かるんだろう・・・
こう思って
私だけじゃ無い、変じゃない、と救われたような気持ちになったんです。
海外ドラマの場合
映画よりも長い分、人物が詳細に描かれているから
さらにギフテッドであろう主人公と重なる部分が多くて
もっともっと救われる気持ちになるんです。
私が個人的に
発達障害、あるいは愛着障害のあるギフテッドだと思う
主人公の海外ドラマを挙げてみますね。
「Anne赤毛のアン」
これが一番驚いた海外ドラマ。
小さい頃に赤毛のアンをアニメで見て
みんなはアンを変だと言っていたけど私は違った。
確かに理解できないところはあるけど
なんとなく親しみを感じるところがあった。
ところが
海外ドラマのアンは
自分の小さい頃と寸分も違わないキャラクターだった。
自叙伝を書いていて
幼少期の自分のことがなかなか上手に表現できなかった。
明るく元気で乱暴者なのに
恐がりで引っ込み思案で根暗
人なつっこくておしゃべりなのに
1人の世界に入って一言も発さなくなる
人の輪の中心にいるのに
人に疎まれ人間関係に苦労している
人にすごく愛されたり
人にすごく嫌われたりする
賢いと一目を置かれるところもあるのに
いつも人にバカにされる
容姿が規格外でバカにされることが多いけど
見方によっては個性として褒められたり好まれたりすることもある
まったく真逆のエピソードばかりで
じゃあどんな子だったの?
と思われかねない感じになってしまう。
アンはまさに同じだった。
ギフテッドの特徴で
端から端に気分が揺れ動き
大きな感情で不適切な行動をとってしまい
多面性で人からの評価がぐるぐると変わるのだ。
海外ドラマのレビューには
「あれはウザい」
「あんな変な大げさなのありえる?」
「近くにいたら大変だわ」
という感じのものが多くて
そこで改めて子どもの頃の自分の見え方を知った。
そうか
私にとっては当たり前のふるまいだったけど
普通の人からしたらやっぱりすごく変で疎まれる存在だったんだ・・・と。
アンを見ているとまさに自分を思い出す。
養護施設出身で色んな家をたらい回し。
鮮明なトラウマの記憶がフラッシュバックしてくると
情緒不安定になって人が変わる。
とにかく人に自分を分かってもらおう、人を深く知ろうとして
自分の話をしすぎて、人の話を聞き過ぎる。
好きな人を猛烈に愛して、嫌いな人を猛烈に嫌い
好きな人の前では良い性格が出て、嫌いな人の前では嫌な性格が出る。
大きな感情が喚起すると、自分の気持ちにしか従えなくなって
頑固になって、テコでも動かなくなる。
おしゃべりが止まらなくなってテンションが上がりすぎて
空気が読めなくなる。
すぐに自分の世界に入って、妄想を膨らませて
現実とごちゃごちゃになっていく。
驚くほど同じ。
私がアンよりもっと悲惨だったのは
マリラとマシューおじさんのような人の良い大人に出会えず
虐待が続いたこと。
ディスレクシアで本が読めなかったので
アンのように賢さや感性をほとんど表に出せなかったから
もっともっとバカで変人に見られたこと。
アンが立ち直ったのはこの2点が大きいと思うと
私はよくやったなと思う。うん。
自分の話ばかりになってしまったけど
アンは完全に愛着障害のギフテッドだと思う。
「SHERLOCK」
いちいち彼の気持ちに共感してしまった。
ぱっと見ASDのように見えるけど
実はとても感情的で、ADHD的な部分が多くて
だんだんと愛着を学んでいって人間くささが出てきて
合理的な判断より感情的な判断をしたりと
ギフテッドにしか見えない。
頭脳明晰なだけでなく音楽の才能があるのもうなずける。
あれだけ天才的なのは
社会規範を学ぼうと努力することも周囲に迎合することも早くからやめて
苦手なことを克服するのではなく
好きなことや得意なことばかりに時間を割いてきたからなんだろうな。
こんな勇気
私と同じ、周囲に合わせて隠れてきたギフテッドの人は
きっと羨ましくてたまらないはず。
それに
ギフテッドのようにデコボコがある人は
人のサポートが才能を発揮する上で重要だけど
シャーロックには
ハドソン婦人がいて、ワトソンがいて、グレッグがいて
生活面や感情面や行動面のサポートがあって・・・
やっぱり羨ましくてたまらない。
「SCORPION/スコーピオン」
みんな愛らしいのにはみ出し者でコミュニケーションが下手。
ASDに近いのかとも思うけど
親子関係に問題を抱えている登場人物
感情の大きさや臨機応変さ、持っているユーモアを思うと
愛着障害のギフテッドだと思う。
普通の人と上手くやれないもどかしさ
自分で自分が変だとわかっているのに変われない無力感
人より優れた部分があってもぬぐえない劣等感
もう色々共感だらけです。
とにかくみんな愛らしい。
「SUIT/スーツ」
マイクもハーヴィも
愛着障害のギフテッドだなぁと思う。
マイクはどちらかというとADHD的で
ハーヴィはASD的な感じがする。
2人とも
家庭環境には苦労がある。
なりふりかまわず、目的のためには手段を選ばない
困難に陥るほどパワーが湧いてくる感じ
普通の人には思いつかないことが思いつくところや
細部まで見逃さない感じ
自分の中の正義にとことん従う
自分を一番信じる
責任感の強さ
マイクの異常な人の良さ
ハーヴィも心根は優しい
この辺が愛着障害のギフテッドだと思うところ。
弁護士という仕事自体が
感情的なギフテッドの特徴を覆い隠すから
見えづらくはあるけれど。
もっとあると思うけどとりあえずここまで。
愛着障害のギフテッドの人は
ぜひ見てみてください。
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