逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

マウンティング考

マウンティング

 

この言葉をよく聞くようになった。

 


言葉が流行りはじめたっていうより
近頃マウンティングをする人が増えているようだ。

 


このマウンティング

 

びっくりするぐらいヒットポイント奪われるよね。

 


マウンティングされた後のモヤモヤイライラ

 

あれはなんなんだろう。

 


最初は


私自身にどこか相手に勝とうとしている気持ちがあるから

こんなモヤモヤイライラするのかもと思った。

 


でも多分ちがう。

 

 

 

恥ずかしながら

若い頃の私はそうだった。

 


いつも目の前の人と競おうとして
勝手に闘志を燃やしてたと思う。

 

でもそれも

マウンティングのような遠回しな言葉で戦う形ではなくて

正面切って反論したり

努力して結果を出して勝とうとしてたと思う。

 

 

 

今の私はというと

 

「みんな違ってみんないい」

 

そんな
みつを先生的なことを本気で思っているし

 


勝手に一方的に闘志を燃やすにしても

 

それは目の前の人じゃなくて
いつも遠くのてっぺんにいる存在に燃やしてる。

 


今の私は

目の前の人には戦意ゼロだ。

 

 

それなのに
マウンティングされると嫌な気持ちになるのだ。

 

 

 

なんでだろう。

 

 

 

私はマウンティングって
こんなこと感じがするんだと思う。

 

 

 

 

目の前の相手を
特に何にも思っていない

あるいは好意的な気持ちでいる時に

 


その人に

 

「うぇーい」
「ほら、こっちこいよ」

 

って横っ面をひょいと叩かれたり

 

ニヤニヤとしながら
馬鹿にするようにひょいひょいと下から手まねきされたりして

 


もう分かりやすい挑発をされたらさ

 


さすがに大人だから

 

リングに上がりゃしないけど
やっぱりムカつくと思わない?

 

 

 

もし誤って挑発にのって

こっちがリングに上がっちゃったとしてもね


殴り合いのケンカは始めてくれないわけ。

 

 

今までどれだけ強い相手と戦って勝ってきたか
自分はどれだけ筋肉がすごいか
自分がどれだけ強いかをベラベラしゃべって


口だけで勝負しようとしてるの。

 

 

口でなら何とだって言えちゃうから
無限地獄よ。

 

 

 


挑発にのらなきゃのらないで

 

「リングに上がらないってことは負けを認めたな」
「負け犬がっ」
「こっちが強いと認めたな」

 

なんて
どんどん勝手に負け認定されていくの。


やっぱりムカつくじゃない。

 

 

 

ただ目の前の相手に
何にも思ってないし、むしろ好意的に思っていたのに

 

 

いきなり挑発されて
いきなり負け犬認定されて去られる。

 


こっちは
ただ何もせずに立っていただけなのに

 

嫌な思いだけが残る・・・

 

 

 

なんかこんな感じがするのよ。

 

 

 

 

マウンティングはもらい事故だ。

 

嫌な気持ちになるのは当たり前よね。

 

 

 

マウンティングをする人って

 

自分に言い聞かせているように見える。

 

 

 

本当は自分に自信が無くて
自分で自分のことを認められてなくて

 

「自分はすごいはず」と

 

言葉に出して自分を奮い立たせているように見える。

 


相手に

 

「そうだね。すごいね」と

 

言われることで自分の価値を確認しているように見える。

 

 

 

つまりね

 

自分で自分の価値を見つけられたら

 

自分の力を行動で示すことが出来たら

 

マウンティングの必要はなくなるんじゃないかな。

 

 

 

今の時代は

 

自分で自分の価値を見つけようとしない
人に見いだしてもらう

 

頭でっかちで傍観者

 


こんな人が増えているような気がするから
マウンティングをする人も増えているんだと思うね。

 

 

 


みんな色んな能力のデコボコがある。

 

スポーツとか芸術とか表現とか
わかりやすい才能ばっかりじゃなくてね。

 


日常で

 

人よりちょっと得意なこと
褒められることが多いこと
人が喜んでくれること

 

それも才能のカケラ。

 

 

 


どんな能力も簡単には比較できない。

 


広く人の心をつかむのが得意な人もいれば
深く人の心をつかむのが得意な人もいる

 

沢山の物を生み出すのが得意な人もいれば
一つ一つを丁寧に完璧に生み出すのが得意な人もいる

 

華やかで分かりやすい表現が得意な人もいれば
受け取る側の力も必要とする、驚くほど静かで繊細な表現が得意な人もいる

 


いたずらに劣等感を大きくしないで

 

自分の得意を見つけてみたらどうかな。

 

 

 

マウンティングは誰も得しないもん。

 

マウンティングを無くしていこうよー

 

 

 

 

 

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