逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

愛着障害の人がセルフネグレクトになりやすい理由

愛着障害の人は
自分で自分のことをケアするのが苦手なのではないでしょうか。

 


愛着障害の人のセルフネグレクト

 

鬱状態に陥っていて
活動するエネルギーがほとんど無いために
何もかも出来なくなっている

 

そんな状態だけではありません。

 

 

 

愛着障害の人の中には

 

仕事はちゃんと出来る
むしろ優秀な方である

 

人の世話は出来る
人への気配りも出来る
心優しくいつも人の心配をしている

 


それなのに
自分のことにはとことん無頓着という人がいるんです。

 

自分のことを放棄してしまうせいで

自分の人生を難しくしてしまうんです。

 

 

 

例えば

 


自分の体調の変化や
自分の心の状態には鈍感で

 

いつも自分の限界に気づかず
ギリギリまで自分を追い詰めてしまいます。

 

 

 

自分がやらなければいけない事は先延ばしして
自分が困っている問題は放置して

 

いつも人を助けようとして、人の問題の対処に追われて
自分の問題はどんどん大きくなっていきます。

 

 

 

自分を喜ばせ、楽しませ、気分を良くさせることは放棄して
未来の不安に備えることばかりに時間を使い

 

いつも人生を修行のように生きています。

 

 

 


私自身も
愛着障害のクライエントさんも

 

まさにこのような人生でした。

 

 

 


愛着障害の人の問題は

 


無意識に自分のことを放棄してしまう

 

「人のため」という意識を持たずに
反射的に自己犠牲をして人に尽くしてしまう

 

人生は自分を満足させるより
問題に対処することを優先させてしまう

 


ここにあります。

 

 

 

何故
これほどまでに

 

自分を放棄して

 

人の面倒を見ようとしてしまうのでしょうか。

 

自分を満足させようとしないのでしょうか。

 

 

 

ここまで愛着障害について書いてきた記事を読んでくださった人は
思い出して考えてみてください。

 

 

 

 


<愛着障害の連鎖>

 

自分の世話をされなければいけない子ども時代に
ずっと親の世話を焼いてきましたね。

 

 

 

<愛着障害の人が人の気持ちばかりを考えすぎてしまう理由>

 

いつも人の気持ちばかり考えてきてしまったので
人のつらい気持ちを感じると
人の世話を焼かずにいるのは難しいですね。

 

 

 

<愛着障害の人が人から大事に扱われない理由>

 

物わかりが良すぎるせいで
自分を都合良く扱ってくる人が周りに集まり
より人のことに追われるようになりますね。

 

 

 

<自分に起きていることがどこか他人事のように感じる理由>

 

酷いことをされても酷いことをされているという現実に気づけず
自分のつらい感情を感じることも出来ず
自分を大事にされない環境から逃れられないままになってしまいますね。

 

 

 

<愛着障害の人が自分をコントロールできない理由>

 

ずっと監視されてきたせいで自分のことを自分で見ることが出来ない
自分のことを管理されてきたせいで自分のことが自分で出来なくなりますね。

 

 

 

これだけ沢山の理由があるんです。

 

愛着障害の人がセルフネグレクトになってしまうのは
当然のことなんです。

 

 

 

「自分で自分のことが出来ない」

 

なんて情けない、ダメな人間・・・
こんなふうに責めてきましたのではないでしょうか。

 


もう
そんなふうには思うのはやめませんか。

 

 

 

これだけ

 

自分のこと以外の事に追われる環境に置かれ

 

ずっと自分のことを置いて自分のことを無くして
人のために頑張って生きてきたんです。

 

 

 


なんて大変な状況を生きてきたんだ

 

どれだけ孤独でつらかっただろう

 

もう休んでほしい

 

そんな気持ちになってきませんか。

 

 

 

外から見れば

 

自分のことを放棄している状態は

 

だらしなく
価値が低い
能力が低い
魅力の無い・・・

 

そんなふうに見られてしまいやすいと思います。

 

 

 

でも自分自身のことはそう見るのはやめませんか。

 

そうなってしまう理由も
自分のこと以外のことを頑張ってきたことも知ってるんですから。

 

 

 

今からでいいんです。

 

これまで叶わなかった
自分の世話をしっかりと自分で焼いていきませんか。

 

 

 

人の気持ちを思うと人を優先させずにいられない

 

そんな時は
自分の気持ちをちゃんと探して自分を優先させてあげましょう

 

 

 

困っている人を助けてあげたい

 

そんな時は
困っている自分を助けてあげようとしてみましょう

 

 

 

自分が不甲斐ない、もっと自分に頑張らせたい

 

そんな時は
これまでの頑張りをしっかりと見てあげましょう
今の自分の心や体の状態を見て、整えたり回復させてあげましょう

 

 

 

どうしていいかわからない

 

そんな時は
何もしない時間だってあっていいと教えてあげましょう
自然と気持ちが湧いてくるまで待ってあげることもしてあげましょう

 

 

 

自分に自信が無い

 

そんな時は
時間やお金を自分に投資してあげましょう
問題に対処するばかりじゃなく、自分を楽しませてあげましょう

 

 

 

こんなふうに

 

誰にも育ててもらえなかった
誰にも世話をしてもらえなかった自分を

 

自分で育てて世話をしていきましょう。

 


できれば
私たちも誰かに世話をしてほしかったですよね。

 

何だか寂しいし悔しいですね。

 


だけど
このまま報われなかった自分で居たくはありませんね。

 

 

 

今は自分で自分の世話ができます。

 


今からでも遅くはないですから。

 


できるだけ自分で自分の世話をして
自分のことを大事にできるようになれば

 

いつか本当に自分を愛してくれる人に出会うことができます。

 


そうしたら

 

自分では世話をしきれなかった残りの部分を

 

世話をしてもらいましょう。

 

 

 

自分でも
自分のことをしっかりと大事に世話をしながら

 

人のことも大事に世話をしていきたいですね。