逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

境界性人格障害⑤-隠された異常行動-

ボーダーは

普通ではない行動を日常的にとることもありますが

多くは二者関係で起きます。

 

一番近い人
親や子ども、恋人などに対してです。

 

ボーダーの特徴である
二者関係で特に異常な行動をとるということは

異常行動が隠蔽されるということです。

 

ボーダーにとって悪事がバレないということは

都合のいいことですが

そのせいでボーダーの症状は悪化していくんです。

 

 

異常行動が外からバレないから続けるんです。

もし明るみに出るとしたら

外面が良く、プライドの高いボーダーは異常行動を抑えるはずです。

 

 

2人の間でだけ、汚い言葉を使って酷く追い詰める。

2人の間でだけ、幼く自己中心的な言動を取る。

2人の間でだけ、感情を思い切りあらわにする。

 

そして外では

礼儀正しく物分かりがよく賢く良い人を演じる。

 

外で演じ続けたストレスを内で発散してるんです。

 

 

ボーダーは普段は全く普通に見えることが多いんです。

普通よりも優れた人に見えることも少なくありません。 

 

ボーダーは現実検討能力といって
異常行動をとっていても感情が落ち着いた後には
それが異常行動だったと認識できる力があります。

 

反省できるのではなく認識できるだけなので

そこから正当化が始まるんですけどね。

 

 

 

私は特にそれが顕著でした。

 


大学でサークル長をやっていたとき
私は普通の人より
明るく面白く、賢く頼り甲斐がある、優しい気配り屋でした。

 

しかしその裏では
もうボーダーは発症していて
彼が大変な目にあっていたんです。

 


ほんの少しでも気に入らないことがあると
何時間でも怒り狂い話し合いを強要します。

 

怒りがエスカレートすると
収めようとする彼に殴りかかりました。

 

怒りがエスカレートすると見境が無くなり

知らない人が多くいるところでも

どんな場所でも大声で喧嘩を始めます。

 

怒りがエスカレートすると
全てを壊したくなり
高価な時計を壊したり、窓ガラスを割ったりしました。

 

自分を不安にさせた彼の罪悪感をあおりたくて
ロングの髪を目の前でざっくり切ったこともありました。

 

 

また
ひどい束縛もしました。
彼の自由時間は一分たりともありません。

 

彼の友人との遊びに私も必ず同行し
彼のバイトが終わればすぐに帰宅させる。
自分を一人にすることを許しませんでした。

 

それだけひどい事をしておきながら
つき合いはじめと変わらない愛情を要求し
少しでも倦怠期を感じたら許さないと怒ります。

 


全てがとんでもない行動です。

 


それなのに私は口が達者で
すべてに正当な理由を並べ
彼のせいでこうなったと認めさせました。

 

私の怒りは

絶対に彼の謝罪が無ければ止まりません。

 

 

ただ少し時間に遅れただけ
ただ予定通りにいかなかっただけ
ただ私の思い通りじゃなかっただけ

ただ疲れていて私に完璧に優しい態度を取れなかっただけ
ただ倦怠期なだけ…

このような事は彼は何も悪くありません。


でも

彼がどれだけ非情な人間かを説き、罪悪感をあおり、
マインドコントロールをし彼がすべて悪いと思わせました。

 


また
これだけのことがあるのだから
彼が私を嫌いになれればいいのですが

 

良いときの私は
彼を神のようにあがめ、彼に芸能人のように焦がれ
強く賢く、太陽のような明るさを持ち

母のような優しさを持ちながら娼婦のような色気を持つ完璧さがありました。

 

彼はそんな

自分の自己愛を満たしてくれる

完璧な魅力をもつ人間を捨てられず、ただ混乱していたんだと思います。

 

 

私の完璧な外面の良さのせいで異常行動は隠蔽されます。

これだけ大変でも

彼は、私のことを相談できる相手がいませんでした。

言っても絶対に信じてもらえません。

 

そうして彼は追いつめられて行き

私の異常行動は止まらず加速して行きました。