この記事のタイトルね・・・
どんだけ自信あんのよっていうね。
ほんとは私には荷が重すぎるわ。
いやね
クライエントさんがこう言ったの。
「美由さんはどうやってそんなオシャレになったの?」
「オシャレな人のコーディネートは載ってても
そういう人がどうやってセンスをつけたのかは書かれてない」
「コーディネートじゃなく、どうすればオシャレになるか知りたい」
うむ。
私はオシャレかどうか疑問である。
そもそもオシャレさなんて主観だ。
43年の人生で
オシャレについて
考えたり努力をしたりしてきた時間はかなりのものだとは思う。
オシャレによって
暗い人生から気をそらし
みじめでコンプレックスだらけな自分を飾り立て
どん底の気分をあげ
暇で退屈で空虚と感じる時間をつぶして
助けられてきたことは数知れず。
とにかくオシャレにかける熱い情熱はある。
私のオシャレさは
大学院とか、臨床心理士とか真面目な人が多く集まる場所や
近い年代の人が集まる場所で
「オシャレな人」と認識される程度なのであって
アパレルの人や美容師さんのような
プロのオシャレさんではないと言っておこう。
30代40代と年齢を重ねて
一般の人の中でちょっとオシャレに見られたい・・・
そんな人のために
自分がやってきたことを書いてみたいと思う。
お役に立てるかどうかはわかりません。
すみませんね。
まずは
私のオシャレ歴史をちょっと書いてみよう。
小学生の頃
人と同じが嫌で変わった服を着たかった。
小学生用に売っている服じゃなくて
知り合いの中学生のお姉さんのお古をもらって
自分でコーディネートして着るのが大好きだった。
周りの子とちょっと違うカッコイイと自分のことを思ってた。
中学生の頃
相変わらず変わった服を着たかった。
大人っぽい服が着たかった。
中学生風の服は着たくなくて大人と同じデザインを着たかった。
デザインは安全ピンを使って
可愛いと思う丈にしたり、ウエスト部分や袖を膨らませたり細めたり
カバンの肩がけのひもをベルトかわりにしてポイントにしたり
一風かわった雰囲気を出そうとしていた。
高校生の頃
自分の高校で雑誌の読者モデルをしている子がいた。
流行というものの大事さを知る。
雑誌を読んで研究。
学校では女子の間で流行っていた
カーラーで前髪半分を真上にくるっと上げ残りを薄く下ろしたり
スーパハードムースで濡れ髪風にビシッと前髪を固めたり
リボンをカチューシャ代わりにしたりしていた。
私服では
オーバーサイズの古着のGジャンを着てウエスタンブーツ
グランジファッションが流行の時はシャツを切り刻んで着る
古着のミッキーのTシャツにホワイトデニム
紺ブレにブルージーンズ・・・
流行をおさえていた。
大学生の頃
周囲の派手さに負けてたまるかと流行にのろうとする。
チョーカーが流行の時、ヒモを首にまいたり、なんと動物用の首輪をしたり。
流行っているけど履いている人は少なかったベルボトムをはいたり。
ジーンズをかっこよくするために洗わないでかっこよく色落ちさせようとして
臭かったり。
流行がSPEED、MAXのようなヒップホップ系になってくると
すんなり古着系からそっちへシフト。
肌を黒くして
KANGOLの帽子にヘソ出しTシャツに喜平のネックレスにループピアス。
極太パンツを腰ばきしたりボタンを開けたりしてカルバンクラインの下着を見せる。
足元はもちろんティンバーランドのブーツ。
~24歳
色々やってきてやはり古着が好きだと気づく。
雑誌ZIPPERが愛読書。
友人知人がアパレルや美容師が多く、派手で無ければ恥ずかしいという感じに。
スウェットやアニマル柄や柄シャツなど
コテコテの古着をどう自分だけのアイディアで奇抜に着るかの勝負。
25歳~
派手さに疲れ、古着系でもヨーロッパ古着を求めるように。
シンプルで大人っぽく変化。
アンティークのブラウスにヒールを合わせるような女性らしい着こなし。
30歳~
何故か古着を家に置いておくのが急に嫌になり、新品を着たくなる。
でも普通は嫌ということで、綺麗めモードファッションにシフト。
でもこれまで同様、普通では居たくない思いがあり
AGOSTSHOP、ZUCCA、コムデギャルソンなどを頑張ってバーゲンで買ったり
高すぎて買えない時はそれっぽい服を選んで着ていた。
33歳~
モード系の服は好きだけど、年齢を重ねるとただ者ではない空気が出るというか
TPOが難しくなるというか、ちょっと人を寄せ付けないような気がして
TOMORROWLAND、Adam et Ropeなど
普通の服でちょっとだけスパイスが効いてるような服を着るように。
40歳~
仕事柄、あまり華やかな雰囲気の服は着られなくなった。
それに、色んな服を着てきて、とにかくシンプルになりたくなった。
服の素材やサイズ感や丈感やシルエット
ちょっとしたカッティングやワンポイントや光沢などにこだわって
ぱっと見は地味に見えるけど、普通すぎない、自分を洗練してくれる洋服を選ぶように。
ふうふう
長かった・・・
振り返ってみると
まぁ色んな服を着てきたものです。
それで、えーとなんだっけ
オシャレになるためには?
「色々やってみろよ」
この一言に尽きる・・・
元も子もないことを言っているな。
いやあのね
私ほど色々な系統の服を着てみる必要はないけどね
どうだろう
いつもと違う服にちょっとだけ興味がわくこと
あるでしょ。
それなのに
挑戦してみたいけど恥ずかしい
興味はあるけど似合わない気がするし周囲の人の目が気になる・・・
そうやって
すぐにあきらめて
無難な服や着慣れたデザインを選んじゃうでしょ。
それはとても
もったいないことよ。
着たことの無いような服は
新しい自分の魅力を引き出してくれるんだから。
着てみてすぐに「自分には似合わない」と諦めてはいけません。
服が自分に似合うのではない。
自分が服に似合わせにいくのだ。(私が今つくった名言)
着てみたい洋服に合わせて
メイクを変えてみること。
髪型を変えてみること。
アクセサリーを変えてみること。
着てみたい洋服のために
ちょっとふっくらした体型を少しだけ絞ってみること。
これだけでだいたいの服は似合うようになる。
これまで友人知人、何十人と服のスタイリングをしてきたけど
メイクと髪型、アクセサリーと丸ごとスタイリングをして
似合わせてきた。
私も
ちょっと太っているときとか
スッピンで服のスタイリングしていたり
髪型適当で合わせると
なんだこの服
「冴えないな」「全然似合わない」
買わなきゃ良かった・・・
そう思うこともしばしば。
でもちょっと痩せたら良い感じのシルエットになって
急に似合ったりすることもある。
服に合わせてメイクをしっかりとすれば
すごく似合うようになることもある。
髪型も、アップにしてみたりダウンにしてみたりと変えてみる。
アップでも分け目を変えたり、高さを変えたり、形を変えてみたり
ダウンでも分け目を変えたり、巻いてみたりしてみる。
そうすると
急に自分のためにデザインされたんじゃないのぐらい
ぴったりくることもある。
髪をおろすだけ
分け目が違うだけ
ふんわり感が足りないだけで
どうも服がハマらないこと、よくあるの。
私はね
一般の人のオシャレは
オシャレなデザインのものを着る
オシャレな組み合わせを考えることより
・自分に似合わせることが出来るか
・自分の魅力を引き出せるか
・ひとりよがりじゃないか
これが重要だと思ってるの。
さらにもう一段上を目指すとしたら
これにプラスして
・~系という系統にこだわらない服選び
・ちょっとだけ冒険してみる
これがあるといいのかなって思う。
流行のシルエットを押さえるのは重要だけど
自分のスタイルの良い部分を無くしてしまうのはもったいない。
首が細くて長かったらそれを生かす服
手足が長かったらそれを魅せる服
背が高かったら背が低い人には着こなすのが難しい服
デコルテが綺麗だったらそれを生かす服
同じワイドパンツを選ぶにしても
自分のスタイルによって
足首が見える丈が似合う
太すぎないストレート程度が似合う
Aラインが似合う
コクーンが似合う・・・
きっと似合う形がある。
同じセーターを選ぶにしても
自分のスタイルによって
ざっくりが似合う、ハイゲージが似合う
ゆったりが似合う、ジャストサイズが似合う
丈が短めが似合う、長めが似合う・・・
それぞれ似合うものがある。
自分に似合う形、似合うサイズ感をつかめると
洋服選びが楽になる。
全部似合っちゃう人はいいけどね
私たち一般人は難しいよね。
あとね
色ってすごく重要。
グレー
といっても全然違う色が沢山ある
白っぽいグレー
青っぽいグレー
黒っぽいグレー
茶色っぽいグレー・・・
ピンク
といっても
淡いピンク
青っぽいピンク
オレンジっぽいピンク・・・
グレーっぽいピンク
カーキといっても
緑よりか茶色よりかで全然違う。
だから沢山鏡を見て顔に当ててみて
自分に合う色を探して見て欲しい。
私は
グレーはチャコールグレーとブルーグレーがすごく似合う
ピンクはグレーっぽいピンクが似合う
カーキは緑に近い色が似合う
すごくデザインが気に入っても
色が顔に似合わなかったら私は諦める。
それぐらい
色が顔に与える印象は強いと思う。
自分にぴったりとした色選びが出来れば
素敵に見えるオシャレができるはず。
あと私がこだわっているのは洋服の素材
素材でその人の印象がかなり変わる。
私は目が詰まった生地、光沢のある生地が似合う。
麻が似合わない。綿でもナチュラルな風合いのものが似合わない。
友人は逆で
麻やナチュラルな風合いのもの
カジュアルな生地が似合う。
年齢を重ねた人は特に
生地選びで印象は大きく変わると思う。
とにかく着たい服がわからない!
という人は
テレビに出てる芸能人の服とか
アパレルのお姉さんの服をそのまんま真似してみると良いと思う。
流行の服だから、大はずれはない。
さすがに同じブランドは高くて買えない…
そんなことはよくある。
ZARAとかH&Mで似たのを探して似たコーディネートをしてみよう。
その際には
これまで書いてきたように
髪型、メイク、サイズ選び、色選びを頑張ってみてね。
そして
すごく重要だと思うのは
「人の言葉を聞き入れること」
これが出来るか出来ないかで
オシャレは明暗が分かれると思う。
自分で鏡で見ているだけじゃわからないことって沢山ある。
立体的に見ると印象は違うし
外の光で見ると違うし
外の人たちと相対的に見ると違う
自分の感情を抜きにして自分を見ると違う・・・
だから人の言葉って大事。
一人に「似合わない」って言われて鵜呑みにして
二度と着ない!なんて思う必要はないけど
「その形似合わない」
「その色似合わない」
「それかっこいいね」
「それすごく美人に見える」
「太って見える、痩せて見える」
まぁ傷ついたりするけど
照れるけど
こうやって人の言葉を集めて
ちょっと微妙なものや、自分に似合うものがわかってくるかなと思うの。
あとは
自分が素敵だなって思う人に
聞きに行ったりするのもいい。
それどこで買ったの?
これどう合わせたらいいと思う?
今日の服ちょっと自信ないんだけどどこが違うかな?
プライドを捨てて素直に聞けると
学べること、吸収できることが沢山ある。
ここで言ってくれたことに嫌な顔をしたら
もう正直に教えてくれなくなるから
やっぱり傷つくけど
「自分がどう見えるか知りたい!」
という気持ちがすごく大事だと思うな。
私は服が好きな人との関わりが比較的あったから
辛辣に言われることが多かったの。
お互いに毎回批評しあったり、アドバイスしあったりしたおかげで
自分がどう見えるか、何が似合うか分かった気がする。
最後
馬鹿みたいだけどメンタルって大事。
これ似合ってないんじゃないか
自信が無い
服なんて適当でいい・・・
こんな気持ちで服を着てたらオシャレに見えないっ
オシャレって楽しいな
お気に入りの服着てきちゃった
これを着ると私は綺麗に見える
このコーディネートかっこいい・・・
こんな気持ちで
キラキラと堂々としてたら
結構おしゃれに見えますぜ。
オシャレを楽しんで
自分の魅力を引き出して
ワクワクしながら洋服を着て欲しいな。
長ーくなっちゃったね。
ものすごくオシャレな人は
自分のセンスを信じて自分の好きな服だけ着ていたら良いと思うの。
でも
私たち一般人は
自分に似合う服を上手に味方に付けていくと
オシャレな人に近づいていくんじゃないかと思うよー
お役に立てたら幸いです。
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