逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

人の言動を悪くとってしまう

いつも人の言葉や人の行動を悪く捉えて決めつけてしまう…

 

 こんな悩みはありませんか?

 

 

誤解によって悪い想像を膨らませて

どんどん人に対して腹が立ってきて

恨みつらみの感情が溜まっていて不機嫌になってしまう…

 

そしてなんと後になって誤解だったと発覚して


大きくした怒りや溜まった感情の持っていきようがなくなって

誤解をしてしまった罪悪感の重さに苦しんで

激しく自己嫌悪に陥っていく…

 

 

わかりますよ〜

恥ずかしながら私もよくやってました!笑

 

 

これって人にも自分にも全く良いことがないんですよね。

本当に早くやめたいですね。

 

 

何故こうしちゃうんでしょうね。 

 

 


生まれつき感受性の高さや思考の仕方などが平均からずれている

傷ついた体験のせいで対人恐怖を抱えている

 

こんな問題を抱えている人は

 

他人と感じ方や考え方が大きく違う

自分自身の問題で物事の捉え方をネガティブに歪める

 

残念ながらこうなってしまうんです…

 

 

それなのに自分の感覚で人のことを予測するので、人の言動を悪く捉えてしまうことになるんですね。

 

 

 

例えば

  

 

遠くの方から
あまり親しくない友人が歩いてきました。

 

その友人がこちらを見ていたので
あなたは挨拶をしようと手を上げました。

 

それなのにプイッとよその方に行ってしまいました。

 


この時あなたはどう思うでしょうか。

 

 

一瞬ショックを受けますよね。

 

 

あれ?無視されたのかな

見ないフリして避けられたのかな

 

こんな思いがよぎるかもしれません。

 

 

 

ショックを受けた後も

このことを悶々と考え続け、時間が経ってからも

 

 

「あの人はひどい!無視された!」


「私、何かをやってしまったのかもしれない」

 

「本当は私のことを嫌いだったのか」

 

 

こんなふうに悪い想像であたかも事実のように決めつけてしまう。

  

そしてその後も

本人に「見かけた」と話すこともせず
この一件だけで何となく友人を避けるようになり関係が悪くなっていく…

 

 

 

人の言動を悪く取らない人も、一瞬は悪い想像がよぎるかもしれません。


でもすぐに

「あぁあの距離だから気づいてなかったのかな」

 

「メイクやファッションが気に入らなくて会いたくない時あるよね」


「疲れてて知り合いに会いたくない日もあるよね」


と落ち着いて自分に原因があるのとは別の可能性も考えられるんですね。

 

 

もし後々までどこか気にかかったとしても

 
「こないだ見かけたけど
 違う方に行っちゃって声をかけられなくて残念だったよ」

 

と後日会った時に話すこともできるんですね。

 

 

人の言動を悪くとってしまう人は

「自分の勝手な想像を膨らませ確信して事実の確認もしない」

 

これが問題なんですね。

 

 

対人恐怖の人は

 

人が怖いので人をよく観察していて知り合いを見つけるのが早い

人に対して言葉ではなく態度で気持ちをあらわす
基本的に人のことが嫌で面倒で避けようとする

 

こんな特徴があると思います。

 

 

自分にこんな傾向があるので他人も同じだと思って

 

「相手も絶対に気づいていた」

「嫌な気持ちがあって避けた」


と決めつけてしまうんですね。

 

 

 

他にもあります。

 

人が自分に苦言を呈してきたら、攻撃されたと思ってしまいませんか?

 

 

人と関係が長くなると

助言や指摘、自己開示などで

自分が苦言と感じる言葉を受け取る機会は出てきますよね。

 

 

 

それに対して

 

「なんでこんなことを言うんだ!ひどい!」


と心の中で憤って

 

人にストレートに言う人は

思慮していないと心の中で軽蔑し嫌悪する…

 

 

私もそうでしたよ…

 

 

自分自身が人に信頼感を持てていないので人に対しても

 

「好かれるために本音を隠して言葉を選ぶしかない」


「好かれるためには良い顔をするしかない」


「苦言は嫌いな人を攻撃するときだけ」


無意識にこう思っていたので、人のストレートな物言いや苦言を悪く捉えることしかできなかってんです。

 

 

 

でも今ならわかるんですが、人に信頼感を持っている人は違うんですよー

 

相手に嫌われてしまうとしても自分に誠実にいることを選択しているんですね。

なんと自分のことだけでなく、人のことも同時に考えているんですね!

 



勇気を持って伝え方を考えながら本音を話したり


長く関係を良好に保っていく為に不満を溜めずに伝えたり

 

明らかな間違いに気づいていない人の為に

わざわざ言いたくないことを言うこともある。

 

 

人に信頼感があるとこういうことがあるんですね。

 

 

 

そうは言ったって「人から何も言われたくない、放っておいてほしい」と思いますよね。

 

 もちろんそう思うのはオッケー。

 

でも苦言は攻撃だと決めつけてしまうと、実際はそうではないことは多々あるのに

 

誤解をして人を嫌いになっていく


親しくなりたい人と親しくなれなくなる

 

感じなくても良い怒りを感じてしまう…

 

 

とにかく自分が損なんですよー

 

 

このように人の言動を悪くとってしまうとダメというのではなく

 

事実とは違っている可能性が高い上に

人を誤解して嫌って対人恐怖を強めて

日々怒りがいっぱいになって不機嫌になって…

 

自分自身がすごく損をしてしまうということを知っておきましょうね。 


人の言動を悪くとることは絶対に改善していきたいですね。

 

 

 

 

では、どうしたら
人の言動を悪くとることをやめられるんでしょうか。

 


まずは

 

相手の言動で
「なんでこんなこと言うんだ!するんだ!」


と一瞬浮かぶところまではいいんです。

 

ここからどうしていくか考えてみましょう。

 

 


他の人も自分と同じような考え方をすると思ってるけど…本当にそうかな?

落ち着いてよく考えてみる。

 

 

ひどいことを言われた!された!と思った相手はあなたとは全く違う人間ですよー


あなたとは違う性質を持って生まれ、違う環境で育ち、違う経験を積み、違う人間関係を築いてきています。

  

だからその言動をとる理由はあなたとは違うかも。

「自分だったらこう考えてこうする」けれど

「相手も同じように考えてそうしたかは分からない」ですね。

 

 

 

私も「人は自分と同じように考える」と思ってきたせいで、人の言動を悪くとって怒ってばかりでしたよ…

 

 

私はいつも気遣いをしすぎていた。

でも嫌いな人にだけは気遣いしない。

 

何かをやる時には必ず先に思考があった。

 

 

だから人も同じだと思っていたんですね。

 

 


これが大きな間違い!

 


人に気遣いをされないと


「自分のことを嫌っている」
「自分のことを軽んじている」

 

失礼なことをされたら


「あえて私に攻撃をしている」
「私のことをそう扱って良いと思ってるからこうしている」

 

 

こう憤慨していたんですが実際はそうじゃないんですよね。

 


ただ現状に余裕がなくて気遣いができない人は沢山いる

 

私が過剰に気遣いしすぎるだけで
人はそこまで過剰に気遣いをする必要がないと思っている

 

考えるよりも先に

直感や気持ちに従って行動をする人も多い

 

人は私のように日常的に細かく面倒なことを考えていない

 

 

だから気遣いをしないことは
私に対してマイナスのメッセージが含まれているわけではない…!

 

 

 

失礼だと私が感じたことも同様で、その人はその時何も考えずに行動をしただけで悪気なんて無いことが多いんですよね。

 

 

何故この人はこんなことを私にしてくるんだろう
こんなことを言うんだろうと

 

毎日本当に嫌になっていたんですが、これがわかってから深い意味はないんだな…と本当楽になりましたよー

  

 

人は自分とは違う

 

人の言動の理由はわからないし、悪意があるとは限らない

 

 

私はこれをいつも頭に入れて置くようにしています。

 

  

みなさんも、嫌なことをされて一瞬「ひどい!」と思っても

  

「こんな悪気があるから許せない!」ではなく

 

「悪気がないかもしれないけど、自分はこうされたら嫌」

「誤解かもしれないから確認しよう」と落ち着いて考えてみてくださいね。

 

人の言動を悪くとることもなく、自分の気持ちを抑えることもないところに着地できて、楽になりますよー

 

 

 

 

 

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