逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

人の悩みを上手く聞く方法

人の悩みはどうやったら上手く聞いてあげられるの?

 

そんな声をよく聞きます。

 

 

 

悩みを持つ相手を楽にしてあげたいから
上手く聞いてあげたいと悩んでるんですよね。

 

みなさん、優しいですね。

 

 

 

上手く聞けないという人は

人の悩みを聞く時に、先に構えてしまっていませんか?

 

良いことを言わなきゃ
気持ちを汲んであげなきゃ
大変そうだからしんみりしなきゃ…

 

例えばこんなふうに

話を聞く前から準備をしてしまっている。

 

 

相手を大事に思うからこそ

つい、やってしまうことですね。

 

でも残念ながら

これが上手に人の悩みを聞けない原因なんです。

 

 

こんなふうに準備をしている状態は

どこに意識がいっているかというと

「自分」なんですね。

 

例えば

ドライブインシアターで車の中から映画を見ているとします。

 

こんなことはあり得ないですが

もし運転して移動しながら映画を見るとしたら集中して見られませんね。

 

 

こうしなきゃと構えて話を聞くということは

自分を操縦する方に意識がいっているので


悩みを話している方は

なんかちゃんと聞いてくれてない…

と感じてしまいます。

 

 

集中して話が聞けていないので

相手の悩みも理解できない

相手の気持ちも想像できないまま

 

わかった風に言葉を発したり

大げさに反応したりしてしまうんです。

 

 

 

これじゃ

 

悩みを聞く方も自分を操縦しながら

相手の話を必死に聞いているのに

 

悩みを話す方は欲求不満が残ってしまうかもしれませんね。

 

 


改めて考えてみましょう。

 

悩みを聞くのは

自分が上手く聞いて褒められるためですか?

自分が上手く聞いて自己満足するためですか?

 

きっと、そうじゃないですよね。

 

 

どう上手く聞くかなんて考えていたら

相手を楽にしてなんてあげられないですね。

 


下手でもいいんです。

 

とにかく
相手の話すことを知りたいと思ってください。

 

相手のモヤモヤした気持ちをただ吐き出させてあげてください。

 

何も言わなくてもいいから

興味を持って聞いてみてください。

 


それだけで、もうかなりの聞き上手です。

 

 

 

もう一つ

難しいことですが

これを理解出来れば上級者です。

 


悩みを話す人は
知識や情報がないから悩んでいる

 

と皆さん無意識に思っていませんか。

 

 

だからすぐに
ああすれば、こうすればと言いたくなる。

 


もちろん
それで助かる人もいるかもしれませんが
多くの人は頭では分かっているのにできないから困っているんです。

 

 

 

 

実は悩みを話す人は
悩んでも当然の状況なんです。

 


これを皆さん分かっていない。

 


そんなこと大したこと無いでしょ
そんなことで悩む?

と共感できない。

 

 

 

大したこと無いというあなたは


これまで何度も
そのような経験を経てきて熟達しているだけです。

 

そんなことで、と言うあなたは
恵まれた環境で今は気力と体力に余裕があるだけ。

 

 

 

あなただって

 

初めてのショックな体験だったらうろたえます。

 

余裕が無く追いつめられていたら
些細な事がつらくなります。

 

 

 この事実が頭から抜け落ちていて

 

自分の経験や
今の自分の状況で人を見るから
何も見えてこないんです。

 


私が
皆さんと同じように

自分の経験で
人を見たらどうなるでしょうか。

 


壮絶すぎる経験があり
その逆境を自分の力で乗り越えてきてしまいました。

 

自分の経験だけで見たら

世の中のほとんどの人の悩みが
取るに足らない、乗り越えられると思ってしまうかもしれません。

 

 

 

だけどもし

 

私が恵まれた環境で何事もなく育ったらどうだろうと考えます。

 

成績が落ちただけで

つらすぎて自分は不幸だと思うかもしれない。

 

受験に失敗したら
人生はおしまいだと思うかもしれない。

 

失恋したら
生きていたくないと思うかもしれない。

 

 

 

ショックに慣れていない
踏ん張り方が分からない
広い世の中の不幸を肌で感じていない…

 

 

だとしたら

人からは些細なことだと言われてしまうことでも

本当に辛く辛く感じるんじゃないでしょうか。

 


こんな理由で
単純につらさなんて比較できないんですよね。

 

 

 

人の悩みを
自分だったらどうかと思って聞きましょう 

というのは間違いですよね。

 


人の悩みを感じたいのであれば
その人の諸々の条件で体験する想像をしてみる
ってことです。

 

とても高度な技ですね。

 


自分がどんな状態であっても
同じ熱をもって相手の話を聞く。

 

相手がどんなに複雑で分かりづらくても
決めつけずに想像できるまで考えつづける。

 


どうでしょうか。

とても難しいですね。

 


人の悩みを聞くのは簡単なことではないですが

大事な誰かの気持ちを楽にしてあげるために

ぜひ挑戦してみてくださいね。 

 

 

関連記事

 

 

lilcafe.hatenablog.com

 

 

lilcafe.hatenablog.com