逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

身の丈に合ってる?

ふう・・・


出勤でほんの5分歩いただけで気疲れしてる。

 

 

今日は買ったばかりのお気に入りのショート丈のジャケットを着てるんるん。

 

 

袖は七分丈、生地はジャケットっぽくないリネン風の軽い雰囲気、丈はウエストくらいでジャケットの堅苦しさを無くしてオシャレ!

 

 

でも


肩幅があってない。

 

 

最近ウエイトトレーニングに精を出した結果・・・

 

そもそも運動苦手なタイプだというのに「水泳やってた?」と100回くらいは聞かれてきた肩幅。

 

なんにもしていないのに三角筋が発達していてタンクトップを着るとアスリートになる肩。

 

 


ウエイトトレーニングしてでっかくなっちゃったよ!

当たり前・・・

 

 

いやでも聞いてくださいよ。

 

決して腕や肩のトレーニングはしていないし、なるべく肩に効かないトレーニングを選んでいたのよ。

 


でもルーマニアンデットリフトとかワイドスクワットを両手に10キロのダンベルを持ってやってたのがいけなかったか。

 

ダンベルだから肩に担がないし、少しでも肩に力が入らないよう持つ際にも気をつけていたというのに。

 

 

 

ショート丈で軽い素材、肩幅があっていないジャケット。


歩いていると、すぐにずり上がってきてしまう。


その度にサッと下げる。


肩モコッとしたらサッと下げ、肩モコッとしたらサッと下げをしていて、激しく「ねづっちです」してる人になっていたね。

 

 

 

身の丈にあったものを選ばなきゃいけませんな。

 

 

過去を振り返ると身の丈にあっていないものばかり選んでいた時期があったな。

 

見栄っ張りで負けず嫌いだった若い頃。


ブランドバッグを持ってみたり、自分とは合わない派手な人脈を作ってみたり。

 


ブランドバッグがみじめな自分を隠してくれるような気がしていたし、派手な友人と親しくしていれば何にも持ってない自分もすごい人になれるような気がしてた。

 

 


20代の4.5年かな。


その頃を思い出すと何ともスッカラカンで自分が無くてちっとも私らしくなかった。

 

 


プラダの20万円のバッグ。

古着大好きっ子で、バッグも古着屋で買ったものを使ってた。


そんな私がブランドバッグ。震える・・・

 

 

家では抱きしめちゃうくらい大事にしてたけど、外ではわざと無造作に扱ったりして。

持つときも馬鹿みたいにロゴが見えるように持とうとしたり。

服には全然合ってないのにつねに使いたいから持つ。

ブランドバッグを持ってるだけで少し偉そうにしたりして。ばかだなぁ。

 

 

派手な友人と下北沢だ高円寺だ、裏原宿だ、代官山だと出かけて(この頃はオシャレだった)有名なアパレルショップやカフェめぐりして。


頭の先からつま先まで流行を意識して、少しでもダサくないかと緊張して、全然楽しめない。

 

派手な友人は読者モデルをやっていて、つねに上から目線で私に失礼な態度をとり続けるし、話も全然合わない。

 

自分の知らない世界を知れた点では良い経験したなぁとは思うけど、ただただ見栄を張りあうだけの空しい時間だったな。

 

 

 

身の丈にあったものがいい。

 

それは別に諦めるとか卑屈になるとかじゃなく、手に入れたいものがあるなら少しずつ成長しながらサイズの大きいものを選んでいけたらいいと思うんだよ。

 


今も洋服や家具などは高級なものをいいなぁと思うけど、今の私の経済状況では無理。

たまぁにご褒美にちょっとお高いの買うだけでいい。 

 

でもいつか大金持ちになったら、欲しい洋服や欲しい家具を買いまくりたい!
といっても今のお仕事をしている以上無理なんだけどね~

 

 

 

人も、私は有名な人や派手な人より地に足がついている人が好き。


丁寧に生活をする。当たり前の生活を楽しむ。自分の周りの人を大切に出来る。
刺激的な出来事が無くたって、日々が楽しいし、お互いの話をしているだけで楽しくて笑いが止まらない。


そんな人が好きだなぁ。

 

 

 

でも一方でこういう見栄みたいなものでなければ、身の丈に合ってるかは考えない方がいい。


夢とかお仕事とか挑戦するとき。

 

 

過去、私は夢を持っていて、それを言うといつも「あなたには無理」って言われてきた。
身の程知らずと言われているような雰囲気で。

 

見た感じ才能の欠片もなく、勉強も出来ないし、頭も良くなさそう・・・
それでこんなことを言われてきたんだと思うのね。

 

 

 

それでもし私が「そうか。多くの人がそう言うなら私には無理なんだろう」と思ってしまっていたら、今の私はいない。

クライエントさん、震えない?

 

 

根拠はないけど私は33歳から「私は臨床心理士になって予約の取れないカウンセラーになる」って信じてた。

そして休まず努力を続けてきた。

 

 

大学院の実習である病院で精神科医と出会って「あなたには才能がある」と言われた時も、「私なんて」と思わない。
「そうでしょう。それがわかるあなたもすごい」なんて思ってた。笑

 


臨床心理士になって一年目で開業なんてあり得ないと言われたけど、私は「私が人から求められないはずがない」と思ってた。

 

 

怖いね・・・頭おかしい人だと思われるね。

 


でもね

自分の力は自分で信じなかったら、力はあっても発揮できないと思うんだよ。

 

 

才能とか能力とかの身の丈って本当にわからない。

今何にもなくても、人から理解されなくても、本当はすごい人は沢山居る。

 


私のクライエントさんが「自分なんか」「できるはずない」なんて言うと私は絶対止める。

だって今私の目の前にいる人はダイヤの原石にしか見えないんだもの。

 

 

身の丈にあったものでいいんです・・・なんて言うけど、能力を見誤ってるだけだもの。

大きな挑戦じゃなくてもいいの。

無理かな…怖いな…って少し思うことを「自分には無理」って思ってしまうのはやめよ。

 

 


きっと見栄を張るようなものに関してはやめて身の丈にあったものを選んだほうがいい。

 

 

でも自分の力に関しては身の丈なんて考えず、どんどん欲張って挑戦していってほしいと思うんだよ。


あなたには現状が小さすぎる!

 

 

そう。私のジャケットのようにね。

 


おあとがよろしいようで・・・笑