逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

脳内の多動と上手く付き合う方法

長年躁鬱と仲良く付き合ってきて、躁鬱の波を大きくしないよう気をつけながら観察をしてきたので、自分が今どんな状態なのかは何となくわかるようになってきました。

 

 

ここ最近の私は・・・ほんの少し躁状態で多動が思考に出ているよう。

 

 

どんどんアイディアは泉のように湧いてくるのに、それを深く掘り下げて考えていくとか

誰かに分かりやすいように説明するとかが面倒!

 

ただ頭の中でポンと浮かんでは消えポンと浮かんでは消えを繰り返してるだけで、現実には何も生み出していないし、何も行動していない。

 

 

私はこの状態、これまでの人生本当によくありましたよ・・・

 

 

躁の時の多動が思考に出ていて、頭の中が本当に忙しい。

 

それをちゃんとアウトプット出来れば、かなりのものが出来上がりそうなものなのに、根気がなくて書くことも話すことも形にすることもできない。

外から見ればただ一日座って何もしていない人。

 

頭の中で忙しいだけで現実が全く変わらないので「私は何をしていたんだ」と自己嫌悪になるし、周りからも「何もしていない人」と思われるし。やたらと疲れてぐったりとして現実生活に必要な最低限の行動すら出来なくなる。

 

 

脳内の多動は本当につらいですよねぇ。

 

「頑張っても報われない」みたいな思いをやたらと感じる時期で、上手くやらないとこのまま鬱状態に入っていく時期でもありますから。

 

 

現代の心の問題を抱えている人は、この状態の人がとても多いみたい。

 

元々ADHDの影響で脳内多動があるせいもあるけど、そこでスマホで沢山の情報を脳に流し込むから、余計に脳内多動をエスカレートさせちゃう。

 

脳内多動で大騒ぎの脳内に、さらに沢山の刺激を入れ込むわけだからお祭り騒ぎに。

 

 

私は躁状態の時に行動で多動もあったんですけど、この脳内多動も相当のものだったので、これまでにこれを上手に扱ってきた方法をお教えしますね!

 

 

 

一つ目は勉強すること。

 

勉強ってワード・・・個人的には大嫌い!聞きたくない!笑

 

勉強と言って必ず学生時代のような勉強をしなきゃいきないわけではなくて、好きなものをとことん知り尽くす感じでOKなんです。

 

私も学習障害があったせいで勉強って聞くだけで身震いしちゃうけど、好きなものを知り尽くすことなら出来るし好きなこと。

 

 

私なら人格障害や発達障害、脳科学の専門書を読む。私はこれがいつも興味があって面白いと思えるので。自己啓発みたいな軽いものやネットの情報はダメ。

 

他の人なら歴史上の人物にはまって調べ尽くすのもいいし、どこかの国にはまって歴史から文化から調べ尽くすのもいい。

語学にはまって勉強するのもいいし、政治や法律にはまって学ぶのもいい。

植物や動物、音楽や絵にはまって知り尽くすのもいい。

 

とにかく噂話レベルの軽い情報を沢山収集するんじゃなく、深く掘り下げていく感じで好きなものを知り尽くしていくこと。

 

 

これが脳内の多動を良い感じに抑えてくれる。

 

頭の中にロックやラップやレゲエやテクノがごちゃごちゃに流れていたのに、しんとしたところにクラシックが流れてくるような感覚になるはず。

 

 

 

二つ目は頭の中にあるものをアウトプットすること。

 

脳内多動は沢山のハエが自分の部屋でぶんぶん飛び回っているような状況。

たまに静かに止まっている時もあるけど、部屋の中から居なくならないのでまたいつか飛び回りはじめるし、新たなハエも増えてくるからもう大変。

 

だから捕まえて外に放たないといけません。

 

 

心配事や複雑な感情、トラウマなど、頭の中に入れっぱなしでずっとぐるぐると考えてしまいますよね。

これを人に話したり書いたりすることが外に出す作業になります。

 

難しいのは捕まえて外に出すためには、最初は誰か上手な聞き手がいないと出来ないかもしれないということ。

自分が何を心配しているのかどんな感情なのかどんなトラウマがあるのかを見つけるのも直視するのも、本当に難しいんですよね。

 

 

あとは日々の思想やこだわり、アイデア、夢や希望なんかもアウトプットして整理整頓しないとハエのようにただうるさいものになっちゃうんです。

話したり書いたりすることで、ぼんやりとしたものがくっきりと輪郭ができて、ごちゃごちゃになって見えなくなってたものがすっきり整頓して何があるかわかるようになります。

 

こういうのも上手く文章にして書ける人はいいんですが、楽なのは目の前の人が興味をもって質問をしながら聞いてくれることなんです。

私も仕事では聞き役ですけど、普段はめちゃくちゃおしゃべりで頭の中の整理整頓をしてます。

あとはこうやってブログを書くのも整理整頓。ここのところブログを疎かにしてたので頭の中がちょっとごちゃついてました・・・反省。

 

それにアウトプットできると脳内多動の「何もしていない」という悩みが少し解決します。

SNSなどで公開すれば誰かの助けになったり喜びになったりして、形として残るし貢献できることもありますからねー

 

アウトプットすると脳内の多動がスッとおさまりますよー

脳内の多動で飛び交ってるものを捕まえて頭の中で大勢の人がフリースタイルで暴れたり踊ったりして大騒ぎだったものが、整列して行進し出す感じになりますよ!笑

 

 

三つ目は身体や手や感情を動かすこと。

 

脳内多動は脳以外のところが動いていないから起こるようだと私は推測してます。

激しくなくてもいいから身体を動かす。でもあまり単調だと脳内多動しながら身体を動かしたりするから疲れちゃいますよ。

 

私はダイエットDVDを見ながら動きを再現するとか、息が上がるような運動、筋トレのように必死にならないと出来ないような運動をすると頭の中の雑念が消えるというか、考えてる余裕がなくて考えなくなります。

 

あとは家事。綺麗にするために集中したり、料理を手際よく美味しく作るために集中したりすると雑念が消えて、しかも達成感で自己肯定感が上がっちゃいます。

 

出来る人は楽器を演奏したり編み物や工作をしたりするのもとてもいい!

楽しい気持ちを感じながら作ることや表現することに集中して手を動かしていると、他のことを考えにくくなります。

 

私はよく歌を歌ったり踊ったりしてます。これも他のことを考えられなくていいみたい。

 

 

あとは過去の自分を思い出して思いきり悲しんだり喜んだり、人と話して感情の交換をしたり、映画や本で感情を揺さぶったりすること。

感情を動かしていると脳内の多動は落ち着きます。

 

 

動いていると脳内の多動は無くなります。

脳内で動き回っていた自分が外に出て動き回るので、脳内は良い意味でお留守になって静かになりますよ!笑

 

脳内の多動はそのまんまにしておくと本当に生きづらくなっちゃいます。

 

面倒ですが一緒にしっかりと対策をとっていきましょうねー