逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

ぎんちゃんがやってきた

Twitterではもうおなじみのぎんちゃん。

 

もう二歳になったというのに
こちらではご紹介がまだでした。

 


ちゃこが亡くなってから
猫ブログが書けなくなっていたのでね。

 

需要が無くても
そろそろ猫ブログも再開したいと思っております。はい。

 

 

 

さて
ぎんちゃんとの出会いは、ちゃこが運んできてくれました。

 


ちゃこが亡くなって
急に猫1匹と1人の生活になってしまい

 

もう10年近く
猫2匹と1人の生活を送ってきたから
何だか居心地が悪かった。

 


ちゃこの存在が大きすぎて
日常で事あるごとに涙が止まらなくなり
想像以上に私にダメージがあったと気づく。

 

あぁ心を回復させるには新しい猫が必要だ
と思った。

 


亡くした猫の代わりにと
心の隙間を埋めるために新しい猫を迎えるのは
新しい猫に酷いことだという意見もある。

 


でも私は
そんな不純な動機から飼い始めたとしても
私は新しい猫を幸せにするっていう自信があった。

 

 

 

亡くなって3日も経たないうちに
里親募集の掲示板を眺めるようになった。

 


その時
私はちゃこに似た猫を探してしまってた。

 

そのくせ
似過ぎていると、ちゃこと重ねすぎて可哀想だから
少しだけ似てる子にしようなんて思っていた。

 

 

 

ちゃこが亡くなった日から一週間。

 


ジモティという掲示板で野良猫を保護したという書き込みを発見。
掲載されている写真は
鼻にしわを寄せて「みゃー」って鳴いている写真。

 

柄も違うし、顔立ちも似ていない。
でもその表情がちゃこにすごく似ていて、胸がときめいた。

 


私は一人暮らしだから
猫の里親募集は条件的にダメなことが多い。

 

この募集は条件はほとんどなく、会った印象で決めるとのこと。
これは!とすぐにこういう時に助けてくれる友人に連絡をお願いした。

 

こういう比較的自由な条件の里親募集は
すぐに里親が決まってしまうので、とにかく急ぎで会いに行った。

 


新しい猫を飼うのは約10年ぶり。
また沢山の時間をともに過ごしていく猫。ドキドキだ。

 

友人と二人で、電車で一時間かけて会いに行く。

 

 

 

そしてご対面・・・

 

・・・

 

写真と全然違う。

 

見たこともないレベルの鷲鼻の猫にビックリした。

 

猫でこんなに鷲鼻の子がいるんだ。
顔の先がひょろっと細くて
猫なのに狐のような顔をしていて、何だか不思議な雰囲気。

 


私は少しひるんだ。

 

友人は私のその様子を見て
「ちゃこと似てないと思ってるんでしょ。嫌ならいいんだよ。長い付き合いになるんだから」
と声をかけてくれた。

 


一瞬ひるんだものの

 

里親の人が
「うちもね、猫がダメな人が多いから飼えないし
 こんな小さな仔だから親もいるだろうと、ごはんあげて放置してたんだけど
 この寒い中、親も居ないで三日ぐらいニャーニャー鳴いてたから思わず保護したんだよ」

 

なんて逆境エピソードを聞き
抱っこをしてしまったら・・・もうおしまい。

 


「この子にする。個性があればあるほど
 私のことだから、時間が経てばどうせそこが大好きになるに決まってる」

 

友人も確かにそうだね、と同意してくれた。

 


かくして
この子を飼うことに。

 

ぎんちゃんがうちに来ることが決まった瞬間です。

 

ちゃこが亡くなってからたった10日。
亡くなってすぐのタイミングで里親募集の猫を探し
その時に1人で外で鳴いていたのを保護されたぎんちゃん。

 

不思議なご縁。

 

 

 

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初のオス猫。
2匹ともメス猫だったから後ろ姿が新鮮です(笑)

 


心配だったのは
老猫のもこが子猫を受け入れてくれるかどうか。

 

ネット上では賛否両論というより
老猫に新入りの猫は難しい、やめたほうがいいという人の意見が多数派。

 


その昔
ちゃこを迎え入れた時はもこは子猫だったのに
一日ごはんを食べなかった。

 


今回・・・
やはりシャーシャーという威嚇が止まらない。

 

でもぎんちゃんをケージに入れて生活を始めたら
様子が変わってきた。

 


自分は悠々と歩き回れる。
ぎんちゃんを動物園の人側のように観察できる。

 

この状況が気に入ったようで
ちょっと「ふふん」という雰囲気で
よくケージの前に行ってちょっかいを出していた。

 


一週間が経ち、慣れてきたら
一日のうち、一時間だけ外に出してみる。

 


もこはシャーシャー言って逃げ回る。
逃げ回る(笑)

 

自分の五分の一ほどしかないサイズの猫に
攻撃はしないで逃げ回るのが、もこの可愛いところ。

 


でも一ヶ月ぐらいだったかな。
シャーシャー言わなくなった。

 


もこはぎんちゃんを分かりやすく可愛がることはしないけど

 

いつも見守っていたり
追いかけっこに付き合ったり
じゃれて噛まれても我慢したりして
もこなりに可愛がっているのが伝わってきた。

 

もこはツンデレなんだけど人には厳しいんだけど
同居猫には優しくて甘いんだ。

 

ちゃこにもデレデレだったもの。

 

 

 

ぎんちゃんは最初色々と私を困らせた。

 


里親さんのところから電車で帰ろうと思ったけど
狭いキャリーに閉じ込められたぎんちゃんは
悲鳴のような鳴き声で泣き続けた。

 

電車に乗れる気がしない。

 

しかし電車で一時間の距離・・・
タクシー代が痛すぎるでしょう。

 


何とかして一駅でも進もうとしたのだけど
悲鳴のような鳴き声はヒートアップし
いたたまれなくなって電車を降りた。

 

こんな出費、予想していなかったよとこぼしながらタクシーに。
最初から前途多難。

 

 

 

三ヶ月ぐらい経って
寝るとき以外は、ぎんちゃんをケージから出して自由にするように。

 

そうしたら大変。

 


なんとそこらじゅうに粗相を。

 


ビーズクッション
チェストの角
洋服の上
羽毛布団・・・

 

悪夢だ。

 

ちゃこともこは来たときから粗相が全くなかったので
どうしたらいいのかとパニック。

 

毎日何度も遊んでストレスはなさそうだし
トイレも気に入って使ってる。
調べても全然分からない。

 


なんか静かだなと思うとそこで粗相。きぃぃぃ。

 

でもだんだん分かってきて
ぎんちゃんが、しら~っとしてどこかに行こうとしている時は粗相だ。
捕まえてトイレに。

 

まめにこれを繰り返していたら治った・・・
良かった。

 


あとは
何でも食べてしまう癖があった。

 

段ボール、ろうそく、ふわふわ素材の猫ベッド、毛布・・・
とにかく見ていないといけない。
これも大変だった。

 


本当に元気な子で、子猫なのに日中ほとんど寝ないで暴れてた。
遊びに付き合うのも一日中で大変だった。

 

 

 

でもね
落ち着いてきたら驚くほど良い子に。

 

ちゃこともこが3歳ぐらいまでは
家中のものを落として壊したり
戸棚のカリカリを漁ったり
ひたすら大声で鳴いて要求を通そうとしたり
夜に寝ない・・・などなど猫らしい困ったところがしばらくはあった。

 


ところがぎんちゃん

 

いたずらを全然しない。
大声で鳴いて要求することはほとんどない。
カリカリを漁ることもない。
夜は規則正しくおとなしく寝る。

 


奇跡の猫。と思った。

 


後から友人に聞いてなるほどと思ったのが
猫は先住猫に学ぶんだってね。

 

10年一緒のもこは
もう家の作法は身についていて
私とはツーカーのやりとりもある。

 

もこを見て、ぎんちゃんは学んでいたんだね。

 


そうか。
ちゃこともこはお手本がいないから探り探りだったもんね。

 


代々猫を飼い続けたら
しつけなんてしなくても
とってもおりこうさんになっていくっていう事かしら。

 

うーん。これからの猫との生活が楽しみだ。

 


長くなりましたが

 

ちゃこが亡くなってもうすぐ2年。
実はまだまだ泣いてしまう日もあるけれど
ぎんちゃんのおかげで毎日元気に過ごしています。

 


もうすっかり竹田家に馴染み
私にメロメロでちゃこも焼きもちをやいているかもしれません。

 

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これから
ぎんちゃんをよろしくお願いします。