今日はやる気が出ないな〜気持ちがのらないな〜
こんな時に自分を何とか動かそうとして、いつも自分に言い聞かせていませんか?
「正しいから我慢しろ」
「みんなと同じじゃなきゃダメだ」
「こういう決まりだ」
そうやって自分を押さえつけながら、自分の欲求と現実との折り合いを何とかつけてきたんですよね。
素晴らしい努力!
私も日々そうやって何とかやってきましたが…
実はこれ、逆効果なんですよ…!
これだけ頑張ってやってきた「自分に言い聞かせる」という行為は、あなたの心の状態を悪くして、さらに自分の動きを悪くしてしまうんです…!
ちょっと想像してみてください。
あなたは今小学生の頃に戻っています。
親はあなたに水泳教室に通わせようとしてきます。
でもあなたはあまり通いたくありません。
そんな時
①言い聞かせられる場合
「泳げなかったら恥ずかしいよ」
「運動はしなきゃダメよ」
「絶対将来良かったと思うから通いなさい」
こんなふうに言われたら、どう思うでしょうか。
「なんで嫌なのにやらなきゃいけないんだ!」
「なんで自分の意見は聞いてくれないんだ!」
こんなふうに余計に反抗したくなってきませんか?
②選択の自由がある場合
「ピアノとか書道もいいけど、水泳の授業で上手に泳げたらかっこいいじゃない?」
「海に行って泳げるのかっこいいし溺れないのいいじゃない」
「水泳教室の帰り道、パンケーキ屋さんあるから寄れるね」
「水泳教室の先生、あの有名なすごい人だって!」
「嫌だったら他の習い事もいいね。何がいい?」
こう言われたらどうでしょうか。
まぁちょっとだけ考えてみるかと、素直な気持ちが出てきませんか?
自分に言い聞かせるって、自分の心の中で①と同じことが起きちゃうんですよ。
自分の衝動的な欲求は、子どもの心と同じなんです。
楽しいことをしたい
嫌なものは嫌
人にやらされたくない
ルールに従いたくない…
そんな子どもの心に言い聞かせて諭しても、そりゃうまくいくはずがありませんよねー
多分、その場では言うことを聞いたとしても、嫌々やらされることで楽しめず主体的になれないし、心の中は「やらされた」不満がいっぱい。
良い結果は出づらいし、続けることも難しくなる。
諭され無理矢理に欲求を押し込められれば、反抗したくなるもの。
いつも自分に言い聞かせている人は、いつも誰かに反抗しているような状態になってるんですよ…!
自分で自分に言い聞かせているのに
人が自分に言い聞かせてきているような気がして、環境が自分にそうさせているような気がして、いつも人や環境に怒ってる。
人の言葉を素直に聞くことが出来ずに、いつも人にやらされているような気がして
、義務を果たしているような取り組み方しかできない。
自分は酷い環境に置かれ、絶対に逃げられないような気がして、怒りを抱えながら耐え続ける。
こうして自分に言い聞かせる人は
いつも人の言葉を聞かず、人や環境に怒りを抱える
自分のことを主体的に取り組まず、結果の責任も負えない
環境を変えるために考えたり動いたりする勇気を持てない
こうなってしまうんですね…!
きっと心当たりありますよね。
自分をコントロールするために大事なのは、言い聞かせることじゃないんですね。
自分をコントロールしたいなら
「こんなこともあるよ」
「こうしたらこんな良いことがあるよ」
「良かったらどうかな」
ワガママな子どもの自分の心の機嫌を損ねずに、相談しながらやっていくのがいい。
どんなに望む方向に早く自分を動かしたくても
「これが絶対ではない」
「違う道もある」
「嫌だったらやめよう」
ちゃんと待ちながら自分に自由も与えてあげるのが大事。
自分を思い通りにするためには他の選択肢も自由もないのは仕方ない
こう思いますよね。
でもだからといって無理に自分に言い聞かせても、最初はいいけど少ししたら余計に自分が動かなくなって長続きしないんです。
自分を思うようにコントロールしたいなら
「自分の気持ちを大事にして急かさず自分を自由にする」
本当に難しいことですが、これが本当に自分をコントロールしていく方法なんです。
だからカウンセリングでは
「どうしたらいいか」ということはまずは一旦脇に置いて、「あなたはどんな気持ちなのか」を探していきます。
選択肢を探して、本当は誰にも何にも縛られていないことに気づいてもらうんです。
「自分に言い聞かせても余計に自分は動かなくなる」
これを知って
言い聞かせたくなっても、「どうせ動かないんだったらバカらしい。
言い聞かせるのはやめよう」と自分を苦しめることをやめていきましょうねー
正しくて自分をコントロールできるようになっていきましょうねー
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