逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

ボーダレスが自分の可能性を広げてくれた

他のカウンセリングルームとの比較は出来ませんが

 

うちのクライエントさんは多種多様だと思うんです。

 


もちろん

愛着障害のギフテッド、高機能型の境界性人格障害の方を専門として

カウンセリングをさせてもらっているので
共通点もたくさんあります。

 


そんな共通点がある一方で

人物像は多種多様なんです。

 


年齢は
20歳から50代後半。

 

性別は
女性だけでなく
男性のクライエントさんも多い。

 

職業は

一般の会社員や公務員の方は少なく
驚くほどバラエティ豊か。
 

超内向型から超外向型の人
体育会系から理系・文系、芸術系とバラバラ。

 

 

 

これが
私の性質を表していると思うんです。

 

私は色んな面でボーダレスでした。

 

 

 

私は子どもの頃から
大人と話をするのが好きだったし

 

大人になると
塾講師や家庭教師の仕事で
子どもと対等に話をしていたし
(好きな音楽を薦められたり、恋愛相談をされたり)

 

友人も15歳下から15歳上と幅広い。

 

年齢に全くこだわりがない。

 

 

 

小さい頃は「おとこおんな」とからかわれ
学生時代はいつも中性的と言われた。

 

中学生の頃から友人は男子が多く
男子が好むもの(色は青、ゲームやヒーローマンガなど)
を好んだ。
ガサツで大ざっぱなところや大胆なところは
男性的に見られる。

 

その一方で
メイクやファッションや可愛いものが好きで
繊細なところは非常に繊細で
内に秘める部分を色っぽいと言われ
女性的にも見られる。

 

性に違和感はないが
女性らしさというものに縛られることが苦手。

 

 

 

学生時代からずっと


オタクから体育会系
おとなしいタイプから派手なタイプ
ヤンキーから秀才まで
誰とでも話ができて、仲良くできる。

 

 

 

マンガやゲームに没頭したり
映画にはまったり
数学にはまったり
ひきこもったり
バンドをやったり
ビーチバレーをやったり
毎日大勢でつるんで馬鹿みたいに騒いで過ごしたり
クラブに通ったり
派手なメイクやファッションにはまったり…


超内向的であり超外向的だった。

 

 

 

私はこのような感じなので

 

周囲には
どんなタイプが分からない不思議な人と思われたり
節操がないと思われたり

 

どこのグループに属しても変わり者として扱われてきました。

 

 


多くの人は


「この人はこういう人」と決め切って安心したい

 

そんな願望を持っているんですよね。

 

 

多才な人はそれを叶えられないから
人から疎まれたり怖がられたりするんだと

 

私は経験から思います。

 

 

 

 

自分自身も


好きなものが多すぎて、方向が違い過ぎて


自分が何が好きで、何が得意なのか分からなくて
自分は何者でもないと悩んでいたものです。

 


どこにいても異端で


どんなに求められても、愛されても
自分の居る場所ではないと感じて強い孤独に耐えていたものです。

 

 

 

 

ずっと長い間

 

私はボーダレスであることがコンプレックスでした。

 

 

 

だけど今は

 

ボーダレスだからこそ

 

これまで
多種多様な人とコミュニケーションをとってきて
多種多様な人の理解をしてきて

 

私は多くの人と
分かりあえる才能を持つことができて

 

今の仕事で結果を大きく残せているんだ
ということが分かりました。

 

 

やっとボーダレスな自分のことを
肯定できたんです。

 

 

 

私にとって
一番大事なのは

 

自分はこういう人間だとはっきり決め切れることじゃないし
どこかに所属することじゃありません。

 

 

それよりも


強く自分を信じられること


多くの人を受け入れられること


多くのことを受け入れられること

 

私にとって

これが何より大事なことなんです。

 

 


そしてそれは
ボーダレスになっていくことに他ならない

 

ボーダレスは
流されているわけでも
節操がないわけでもない

 

自分の可能性を広げていくことなんだと思っています。

 

 

 

 

 

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