感情のコントロールというと
まずみなさんが思い浮かべるのは
感情を抑えることですよね。
カッとしたら抑えなきゃ
泣きたくなったら抑えなきゃ
感情を抑えられないと未熟…なんて思ってそうです。
でも私は
自分の感情は抑えちゃダメを主張していきたい。
これまで書いてきたことをざっくりとまとめると
不快な感情のコントロールは
感情を抑えるのではなく
・感情は様々な方法で上手に出していく
・自分の感情は持っていていいのだと認める
・その感情をもっと詳細に分解する
ということでした。
これは
不快な感情が喚起した後
それをどう対処するかというコントロール法です。
ということは・・・
最初から
「不快な感情を喚起させない」方法がありそうです。
これは意外とみなさんやっています。
…でも損をする方法で。
これも
これまでに書いてきましたが
「感じない」ことで心を守るやり方ですね。
非常事態では
これはとても大事な方法なんですが
日常生活でこれを使うと
楽しいことも感じられない
生きている実感が持てない
幸せが感じられない
喜怒哀楽がなくなり人と深い交流が持てなくなるなど
弊害がたくさんあります。
だから
「感じる」心のまま
「不快な感情を喚起させない」方法を考えましょう。
自分にとって不快な感情が喚起するのは
どんなときでしょうか。
汚いものや怖いもの
衝撃的なものなどを見ると
不快な感情が喚起しませんか?
感受性が強い人は
毎日のニュース番組や
インターネットなどに気をつけなければいけません。
毎日のニュースは衝撃的な事実が溢れています。
ニュースはちゃんと知っておくべき
ということが言われていますが
自分がそれを知ることによってしばらく落ち込んでしまうような人は
あえて見ないようにすることも必要です。
インターネットも同様です。
罵詈雑言が溢れているようなサイトを見て
不快な感情が巻き起こるようならあえて見ないようにする。
エゴサーチなど自分のことを検索したくても
ほんの少しでもマイナスな情報に落ち込んでしまう状態なら
あえて見ないようにしなければいけませんね。
また
自分が何かをやろうとしているときに
マイナスの情報ばかり耳に入ってきたら
ショックを受けて落ち込みませんか?
感受性が強い人は
どうしても失敗が許されない状況でないかぎりは
マイナスの情報を入れないようにしないと
動けなくなってしまいます。
前に進むときは
マイナスの情報をあえて聞かずに
プラスの情報で勇気を出す必要があります。
何か選択を迫られているときも同じです。
不安になって
悪い情報ばかり集めてしまって余計に不安になったりしませんか?
感受性が強い人は
それでは怖くなって何も選択できなくなってしまいます。
選択をするときは
マイナスの情報ばかりではなく
プラスの情報も同じくらい必死に集めて
気分を良く保ちながら
真実を見極める必要があります。
「あえて見ないようにする」
「あえて聞かないようにする」
これが意外と難しいんですよね。
私もとにかく知的好奇心が強くて
「何で何で」「知れるものはすべて知り尽くしたい」と
以前はいつもすべての真実を知りたいと病的に思っていました。
でも先ほど書いたように
真実は知れば知るほど
感情は大きく揺さぶられてコントロールが難しくなっていくんですよね。
私は元々感情のコントロールに難があったんですが
知りつくそうとすることで余計に感情を揺さぶってしまって
感情のコントロールが利かなくなってしまったんです。
感情のコントロールが難しい人は
どんなに真実を知りたいとしても
まずは不快な刺激を入れないようにして
感情のコントロールをして日常生活を楽に過ごせるほうが優先ですね。
色んなことが気になりますよね。
深く知り尽くしたい。
でもどうせ不快になるんです。
感情が揺さぶられてパニックになって収拾がつかなくなって
日常生活が脅かされるんです。
知ることより
気分を良くして感情を安定させるほうが大事なんです。
だからしっかりと
知的好奇心をコントロールしましょうね。
私もまだ上手じゃないので自戒を込めて。
一緒に頑張りましょう。
深く知り尽くしたい欲求は
まだまだ不快な感情に結びつかないところでも
何かに興味を持って解消していけるはずです。
もっと自分がシンプルに楽しめるようなワクワクするような
自分を高めるような知識や情報に
興味関心を向けていきましょうね。