逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

「何のために」「いつまで」耐えるのかを知るだけで心は安らかになる

毎日がつらくてつらくて忍耐ばかり。

早く一日が過ぎ去ってほしい。

 

楽しみもなく何のために生きているかわからない。

もう生きていたくない…

  

長い人生でドン底の時期にこんな気持ちになることもありますね。

 

頭の中に浮かぶのは

 
自分は何のためにこんな辛さを味わっているのか

いつになったらこの辛さは終わるのかという問い。

 


そうなんですよね。

 

こんなにつらいことを「何のため」にやっているのか、「いつまで」耐えればいいか分からないから、余計に生きるのがつらくなるんですよね。


辛い状況からすぐに抜け出すことが出来ればいいけど、そう簡単に抜け出すことは出来ませんよね…

 


そんな時にこそ、思考を変えることによって生き延びてほしいんです…!

 

 
辛い状況から抜け出すためには力が必要です。

 

「何のために」「いつまで」

それが分からないまま耐え続けていたら、どんどん力を無くしてつらい状況から抜け出すことが出来なくなってしまいます。

  

だから、つらい状況から抜け出せずにいる人は「何のために」「いつまで」を知ることがとても大事なんです。

  
でもそれが分かったところで状況が変わらなければ辛いままじゃないか?

そう思いますよね。

 


ちょっと考えてみてください。

 
最近は筋トレをする人って珍しくないですよね。

あんなに痛いことを、自主的に継続してやる…って冷静に考えると不思議じゃないですか?

 


何故そんなことができるのか…?

 
健康維持のために筋肉が必要、筋肉がつくとスタイルが良くなるということを知ってる

 

筋肉をつけるためには、筋繊維を破壊して修復するので痛みを伴うことを知ってる

 

望む筋肉量によってトレーニング時間がどれだけ必要かだいたい分かってる

 


だからつらくても継続して筋トレをするんですよね。

 


これが 何も知らず分からないままで、人にやらされることになったらどうなっちゃうでしょう…

 
あの焼け付くような酷い痛みが何の意味もないと思いながら、毎日毎週いつ終わるかも分からないまま酷い痛みがあるのにひたすら継続させられる。

  

ただ拷問で、つらくて怖くて仕方がないですよね。

 


注射もそうですね。

血液検査のため病気の予防や治療のためだと分かっているから耐えられる。

 


もし知らなかったら?

 


なんの意味もなく体に太い針を刺されて、何かを注入されたり、血を抜かれたりして、何度も何度も毎月繰り返されたらめちゃくちゃ恐怖です…

 

 

どれだけ「何のために」「いつまで」を分かっていることが、恐怖心を減らし楽な気持ちにさせるか伝わったでしょうか。

 


こんなふうに人生のつらさも

 

「何のために」「いつまで」が分からないから

とてつもない不安や恐怖、混乱、無力感に襲われ拷問のように感じていることが多いんです。

 

 


何でもかんでも自分の行動や自分に起きた事に理由が無ければいけないなんてこともありませんが

 

つらい時ほど

自分が何のために耐えているのか、いつまで耐えればどんな変化が望めるのかを分かっていなければ、力を無くしていって心の健康を保つのは難しくなってしまうんです。

  

 

私もつらい時ほど頭が回らなくなって

 

何も考えずにつらいことを当たり前のように受け入れて、耐え続けるものだと思い込んでしまって死ぬほど苦しいのにそこから抜け出そうと出来なかったのを思い出します。

 

 

自分は何の為につらいことをやってる?

 

「気力体力を回復するまでは動けない」

「ここを耐えて得るものを得たい」

「ここを通過しなければたどり着かない」

 

このつらいことはいつまで続く?

 

「気力体力が回復したら次の場所にいく」

「ここで得るものを得たらすぐに去る」

「一年だけ我慢すれば終わる」

 

 

辛い中でも少しでも余裕がある時にちゃんと考えてみてください。

今自分が耐えている状況の意味をわかって期限もきめて、次にうつる場所の想像もしてください。

 

拷問のような毎日を、ちゃんと自分にとって意味のある日々にして力をためていきましょう。

力が溜まったらそこから抜け出して、自分の人生を豊かに作っていきましょう。ら

 

 

 

 

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