逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

上手に批判をすることで得をする

人の批判ばっかりしている人

 

思い浮かべると嫌な気持ちになりますね。

 

 

批判ばっかりする人と一緒にいたくないし
批判ばっかりしている姿って見たくないですね。

 

だから自分もあんまり人の批判をしたくない。

 


こんな感じで
とにかく人の批判をしたくないという人って多いんじゃないでしょうか。

 


でも実は
上手に批判することで得をすることもあるんです。

 

 


それは

 


・より良いアイディアが見つかる


・より真実に近い情報を得ることができる


・自分を省みることができる

  

 

 

批判をするなんて

 

面倒臭いし、人と微妙な空気になるし
頭を使わなきゃいけないから

 

ただ受け入れていったほうが楽ですね。

 


だけど鵜呑みにしてしまったら損なことが沢山あります。

 

 

 

もっと良いアイディアがあるかもしれないのに
今出されたアイディアを採用して
後悔するような結果になるかもしれません。

 

自分の中にある良いアイディアが表に出ないまま
埋もれてしまうかもしません。

 

 


例えば

 

人から「こうしたらいいよ」と提示されたことをキッカケに

 

「いや、それよりこの方法がいいんじゃないか」
「それも良いけど、これはどうだろう」

 

批判しながら考えることができたら
より良いアイディアが浮かぶかもしれません。

 

 

 


ちょっと偉い人が


「研究結果でこう示されている」
「こういう仕組みになっている」と言うから

 

「そうか!じゃあそうなんだ!」と鵜呑みにして
その通りにやってみても全然上手くいかない。

 

 
でも偉い人が言っていても
ただ自分の都合の良いように言っているかもしれないし
うっかりで穴があるかもしれません。

 

こんなときに
その情報を知ったことをキッカケに

 

「ここはどうなっているんだろう」
「ここはつじつまがあっていないな」
「他の人は違う主張をしていたな」

 

批判をしながら考えることができたら
より真実に近い情報を得ることができるかもしれません。

 

 

 

人が嫌な言動をとってきても
「仕方ない」と我慢をしてしまう。

 

こんなときに心の中で
「これは嫌だった」
「こんな言動はどうかと思う」と批判をできたら

 

それをきっかけに


「自分はやっていないだろうか」
「自分は気をつけよう」と考えることができて


自分を良く変えていけるかもしれません。

 

 

 


批判にはこんなに良いことが沢山あります。

 

でも批判をする時は
気をつけなければならないことがあります。

 

 

 

・人をやりこめたいという気持ち

 

・自分を正当化したいという気持ち

 

これはなるべく脇に置いて批判をしましょう。

 

 

 

この気持ちを持ったままで批判をすると

 

・揚げ足取りのような狭い批判

 

・自分を棚に上げた批判

 

になってしまいます。

 


そうすると

 

全体像が捉えられなくなるので批判も的外れになります。

 

肯定的な面を捉えられないので
ただ攻撃的な気持ちで強い攻撃的な表現になり
人を批判するための批判になってしまいます。

 

 

 

どうでしょうか。

 


これでは

批判をすることによって
自分が得をすることはできませんね。

 

それだけではなく人にも嫌われてしまいます。

 

 


感情的になると
批判の目的がずれてしまいがちです。

 


感情的になりそうなときこそ
あなたの批判の目的を考えましょう。

 


批判の目的は

 「人をやっつける」ことでしょうか。

 


そうじゃないですよね。

 

 

きっと

 

「知りたいことを知る」ことが目的なはずです。

 


もし「人をやっつける」ことが目的だとしたら

先ほど説明したように

 

自分に得はなく人に嫌われるだけということをわかってください。

 

感情的になって
批判の目的を見失わないようにして

 

批判を上手にして
どんどん得をしていきましょうね。