逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

対人恐怖は本当の自分を隠しているから起こる

一見してコミュニケーション上手なあなたも
実は対人恐怖の悩みを抱えているのではないでしょうか。 

 

 

人が怖いと思う時

その前に他の気持ちが湧き上がっているはずです。


ちょっと思い浮かべてみてください。

 

 

「人に嫌われたくない」
「人に軽蔑されたくない」
「人に落胆されたくない」
「人に嘲笑されたくない」

 

人が怖いと思う時

こんな気持ちがあったのではないでしょうか。

 

この気持ちは、ある一つの信念が湧き上がらせているんです。

 

その信念とは

 

「本当の自分を知られたらいけない」というもの。

 


だから
本当の自分を知られないように

 

素晴らしい自分を演じ続ける
裏表の表の部分だけで人と接する
ダメな部分汚い部分などを隠し続けるようになります。

 


人が怖いのは
本当の自分を知られてしまうのが怖くて
本当の自分を隠しているからなんですね。

 

 

なぜ本当の自分を知られたくないのでしょうか。

 

本当の自分を知られたくない人は

 

自分の考えを知られたくない
自分の経験を隠したい
普段の自分と本当の自分は違う

 

本当の自分を隠さざるを得ない経験がある人です。

 

 


機能不全の家庭で
家庭内で起こっていることを
誰にも言えなかった。隠さなければならなかった。

 

そうすれば誰だって
自分の経験を隠そうとするでしょう。

 


良い子を演じたり期待に沿っている時だけ
親に褒められる。人に認められる。

 

そうすれば
誰だって本当の自分を偽って演じてしまうでしょう。

 

 

 

発達障害愛着障害

普通の人と離れた発想や言動があって
奇抜だったり個性的だったりすれば
さいころに否定されたり笑われたりすることが多い。

 

そうすれば誰だって
自分の考えを隠そうとしたり
人に合わせて行動しようとするでしょう。

 

 


そうなんです。
本当の自分を隠してしまう理由は

その人自身にやましさがある訳じゃないんです。

 

対人恐怖はその人のせいじゃないんですね。

 

 


だけど
対人恐怖はそのままじゃいけません。

 


人生は対人場面の連続です。

 

その度に大きな苦痛を味わいます。
人生を楽しもうにも楽しめません。
仕事で才能を発揮しようにも
対人場面で緊張してしまい本領を発揮できません。

 

自分を隠し続けるため
人と深い関係が築けません。
自分を隠したり偽ったりしているうちに
本当の自分が分からなくなってしまいます。

 


どうでしょうか。
本当に大変なんです。

 


じゃあ対人恐怖はどうやったら治せるの?
と思いますね。

 

ここまできたら分かるでしょうか。

 


「本当の自分を隠している」
から対人恐怖になるんだから

 

「本当の自分を出す」
ことが出来れば治りそうですよね。

 


だけど
本当の自分を出して傷つきたくないし

 

ずっと本当の自分を隠してきて
本当の自分が分からない。

 


とても難しいですよね。

 


だから秘密が守られ

失敗しても何も失わないカウンセリングでやるんです。

 

 

もちろん
信頼のおける友人とそれが出来るならいいんです。

 

でも
みんな自分のことで精一杯で
じっくり話を聞いて一緒に考えてくれることも
ダメな部分をさらけ出して嫌わないでいてくれることも
間違った部分を教えてくれることも難しいですね。

 

 

治すためには

 

・本当の自分を出しても評価が変わらない経験をすること

 

・色んな局面で本当の自分を出して自分の多面性を知ること

 

・演技をせず、リラックスした本当の自分のままでも

   出来ることを増やしていくこと

 

こんなことが必要です。

 

 


カウンセリングでなくとも
運良くこのような経験を積むことができれば

対人恐怖は良くなっていくはずです。

 

 


対人恐怖の理由は
「本当の自分を隠さざるを得なかったから」です。

 

あなたのせいではないけれど

少しずつ本当の自分を出す時間を増やしていきましょう。