逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

潜在的な対人恐怖症に悩まされていませんか

一見してコミュニケーション上手なあなたも、もしかしたら対人恐怖の悩みを抱えていませんか?

 

対人恐怖というと無口でおとなしく人前が苦手というようなイメージがありますよね。

でもそうじゃない人もいるんですよー

 

 

私がカウンセリングをしてきた方は

 

人前に出るリーダータイプ

上手に冗談を言って人を笑わせるタイプ

人付き合いがよく口数も多いタイプ

自分から人と距離をつめていくタイプ…など

 

これまでの対人恐怖症のイメージとは違うタイプの人が沢山いました。

 

 

とても上手に対人場面をこなし

人からも対人恐怖には見られない

自分でもあまり対人恐怖の自覚がない

 

でも本当は

対人場面で強い不安や恐怖を感じていた、声の震えや動悸や赤面などの身体症状も出ていたんですね。

 

これを人に気づかれまいと必死に抑え込んで、自覚なく対人場面で大きなストレスを受けて、日常的に心に大変な負担がかかってしまってるんです。

 

他の心理的ストレスや身体的ストレスがかかった時に、違う心の病を発症したり、急に対人恐怖が大きく表面化してきたりすることが多いです。

 

  

本当は対人恐怖を感じてはいませんか?

 

 

人間関係は少なくないものの

リラックスして人と時間を過ごしたことがほとんどない、人に心を開いて深く付き合ったことがほとんどない…なんてことはないですか。

 

もし当てはまるなら、ぜひ自分は対人恐怖があったんだと認めてみてください。

  

自分は本当は人が怖かったんだと認めることができて初めて、心の負担は減り、対人恐怖を治していけますからねー

 

  

あなたが何となく人が怖いと思う時

その前に他の気持ちが湧き上がっていないでしょうか?

 


ちょっと思い浮かべてみてください。

 

「人に嫌われたくない」


「人に軽蔑されたくない」


「人に落胆されたくない」


「人に嘲笑されたくない」…

 

こんな気持ちはありませんでしたか。

この気持ちを持つ人は、ある信念をもっているはずです。

 

 

「本当の自分を知られたらいけない」

 

 
なぜか本当の自分を知られたら、嫌われ軽蔑され落胆され笑われ全てが終わる…というような強い確信がある。

 

だから本当の自分を知られないように

 

素晴らしい自分を必死に演じ続ける
裏表の表の部分だけで人と接する
ダメな部分汚い部分など必死に隠し続けるんですね。

 

 


人が怖いのは、本当の自分を知られてしまうのが怖くて必死に隠しているから。

 

では、ここまで本当の自分を知られたくないと思うのは何故でしょうか。

 

 

過去に

・本当の自分を知られることで良くないことが起きた 

・本当の自分を隠さざるを得ない経験があった

 

 

例えば


機能不全の家庭で育ち、普通ではないトラブルが起こっているのに、家庭内で起こっていることを誰にも言えず隠さなければならなかった

 

勇気を出してそれを口に出した時、不快な顔をされた、取り合ってもらえなかった、状況がさらに悪くなった…ということがあれば

 

もう自分の経験を話してはいけないと思いますよね。

 


機能不全の家庭で育ち、自分らしくいれば酷く叱られ否定され、良い子を演じ期待に沿っている時だけ褒められ認められる…ということがあれば

 

そのせいで本当の自分を隠して偽って演じてしまいますよね。

 

 

発達障害や愛着障害で、普通の人とかけ離れた発想や言動があり、小さい頃に散々否定され、笑われ、孤立してきた…ということがあれば

 

自分の考えは隠そう、人に合わせて行動しよう、本来の自分は決して人に見せてはいけないと思ってしまいますよね。

 


対人恐怖は本当の自分を隠してしまうことにあって、その人の人間性や努力不足で起こるものじゃないんです。

 


ですが対人恐怖はそのままじゃ生きづらい。
人生は対人場面の連続ですもんね。

 

その度に大きな苦痛を味わうことになり、人生を楽しもうにも楽しめません。


仕事で才能を発揮しようにも、対人場面で緊張してしまい本領を発揮できません。

 

自分を隠し続けるため人と深い関係が築けません。


自分を隠したり偽ったりしているうちに、本当の自分が分からなくなってしまいます。

 

 

本当に沢山のものを失ってしまいますね…

 

 


じゃあ対人恐怖はどうやったら治せるんでしょうか。

 

 
「本当の自分を隠している」から対人恐怖になるんだから、「本当の自分を出す」ことが出来れば治りそうですよね。

 
だけど本当の自分を出して傷つきたくないし、ずっと本当の自分を隠してきて本当の自分が分からない…とても難しいですね。

 

 
だから

秘密が守られ、失敗しても何も失わないカウンセリングで「本当の自分を出す」のが一番いいんですね。

 

もちろん信頼のおける友人と出来そうなら、それでも大丈夫です!

  

でも今はみんな自分のことで精一杯で、じっくり話を聞いて一緒に考えてくれることも、ダメな部分をさらけ出して嫌わないでいてくれることも難しいですね…

 

 

治すためには

 

・本当の自分を出しても評価が変わらない経験をすること

 

・色んな局面で本当の自分を出してみて自分の多面性を知ること

 

・演技をせず、リラックスした本当の自分のままでも出来ることを増やしていくこと

 

こんなことが必要です。

 


カウンセリングでなくとも運良くこのような経験を積むことができれば、対人恐怖は良くなっていくはずです。

 

 


対人恐怖の理由は「本当の自分を隠さざるを得なかったから」

 

あなたのせいじゃないけど、少しずつ本当の自分を出せる時間を増やしていきましょうね。

 

 

 

 

 

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