頭が良い。
これって
いいことしかない
みなさん
そう思いますよね。
でも
私自身が心を病んで
回復するまでの苦労の経験や
高IQのクライエントさんの
カウンセリングの経験から
頭の良さというのは
上手に使っていかないと
「心の病になりやすい」
という大変なリスクがあると分かりました。
このブログを読んで
私のところに相談にくる方は
まさにそういう
頭が良さを上手く使えず苦しんでいる方ばかりです。
頭の良さを上手に使えていない人に共通する
問題を抱えやすい
マイナスの思考や言動があります。
頭の良さを上手に使えていない人の
マイナスの思考や言動とは
・頭で考え出来る気になって、言葉と行動が伴っていない
・想定しすぎて不安や恐怖が大きくなる
・正当化から抜け出せない
・人からの言葉を受け入れず自分の考えを変えない
・思いこみが激しい
・正しいことにこだわる
・物事の全体像を捉えづらく部分的に抜け落ちている
・人を責めすぎる
・自分の間違いを認められない
・会話を楽しめない
などなど。
まだまだ沢山ありますが
主な特徴を挙げてみました。
どうですか?
心当たりがあるのではないでしょうか。
これは残念ながら
人から
「こういう性格の人」「イヤな人」
と思われやすく
自分でもそう思いやすい。
そして
さらに困ったことに
これらのことは
考えることが苦手な人にも
よく見られる特徴でもあるので
「考えない人」と
誤解をされやすく
それで悔しい思いをすることも多い。
頭の良さを上手に使えないせいで
性格が悪い人
無能な人
頭が悪い人
と思われながら
悔しい思いをして
自分に自信を無くすことになるとしたら・・・
とても残念なことですね。
じゃあ頭の良さを上手に使えていない人は
何故こんなふうになってしまいやすいのでしょうか。
その理由の一つは
「自分は間違っていない」
という強い信念があるからです。
頭の良い人は
知的好奇心と観察力で
多くの情報を収集することができます。
その情報を整理し分析し
多くの予測をします。
「これまでこうなってきたということは
ここからこうなる」
「この人のこれまでの言動から
次はこう振る舞うだろう」
そして
日常的に高い確率で
このような予測が当たってしまいます。
何度も何度も
自分の予測が当たる
という経験を積み重ねていきます。
この経験を広く当てはめてしまい
「自分の考えは間違っていない」
という強い信念を作り上げてしまいます。
この信念を持ってしまったら
とても大変なことになると想像できるでしょうか。
人はどの分野でも
最初は未熟なところから成熟していくものですね。
人はどんなに気をつけても基本的に間違うようにできていますよね。
それなのに
「自分は間違っていない」
という強い思いを抱えて生きていくとしたら・・・
未熟なままでいることになってしまいます。
自分の間違いを認められず
いつまでも間違いを正すことができなくなってしまいますね。
まだまだあります。
「自分は間違っていない」
だからこれはこうなるはず!
→思いこみが激しい
「自分は間違っていない」
自分以外の人の言葉は聞いても仕方ない!
→人の言葉を受け入れない
「自分は間違っていない」
自分はいつも正しい!
→間違っても認めず、正当化する
「自分は間違っていない」
自分が不安に思うということは危ない!
→不安が高いまま、マイナス思考から抜け出せない
もうここまでくると
生きづらいのは当然ですよね。
だから頭の良い人は生きづらさから脱するために
もう一段階頭を使ってほしいんです。
「自分は間違っていない」
という信念を捨てて
頭の良さを上手く使っていきましょう。
「予測が100回当たったから
自分の予測は絶対正しい」
これ
本当ですか?
予測を1000回していて
当たったことだけ覚えていて
はずれたことを忘れていませんか。
「自分の予測はいつも当たる。
だから自分は間違っていない」
これ
そうでしょうか?
予測は結構当たるけど
知識や経験不足で間違ったことを言ったり
つい早合点して間違ってしまったりしませんか。
「自分はいつもちゃんと考えている。
だから自分は間違っていない」
これ
違いませんか?
いつも考えてはいるけど
感情的になって考えられなくなったり
全体をとらえられなくなっていたことありませんか。
どうですか。
人間の記憶なんて
いくらでも自分の都合のいいように
切り取ってしまっているもんです。
いくら頭が良くても
これまで予測が多く当たってきても
私もあなたも
絶対に間違っているんです。
自分が間違っていることを知って
頭の良さを生かしていきましょう。
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