逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

褒め言葉を受け取れない理由

「褒め言葉を受け取れない」

 

こんなお悩みを持つ人は少ないありません。

 

 

何故、いつからどのようにして

褒め言葉を受け取れなくなってしまったのでしょうか。

 

 


まず一つ考えられるのは

養育過程で学んでしまったせいです。

 

 

「褒められて鵜呑みにすると傷つく。喜んではいけない」

 


子どもは褒められて嬉しくなると同じことをしようと思います。

 

褒められたことをもう一度したのに

「そんなの出来て当たり前」

「他の子はもっと出来る」

 

機嫌によって

同じことをしても褒められたり褒められなかったりする。

 

 

褒められても、その言葉は気まぐれで確かなものではないし

人と比較していつまでも喜んではいられないと学んでしまいますね。

 

 

 

「褒められたら必ずそれが出来なければいけないし

   さらに高いハードルを科される」

 

子どもはムラがあって、伸び悩む時期があって当然です。

 


それなのに

一度褒められたことが次に出来なかった時ひどく叱られたり

次に大きな期待をかけられたりする。

 

「なんで出来ないの!」

「前に出来たじゃないか!」

「次はもっと出来る」

 


こんなふうに言われ

褒められるということは期待に応えなければならないことであり
プレッシャーでしかないと学んでしまいますね。

 

 

こうして褒め言葉は嬉しいものでは無くなってしまうんです。

 

褒められたら

 

次も出来なくではならない

人と比較したらまだまだ

大きな期待がかかる…

 

これでは褒められても憂鬱になりますよね。

 

 

そしてこのように育てられて来た人は自己否定が強いんです。

 

自分でダメだと思っている部分を褒められても

なかなか受け取れないですよね。

 

 

私も以前は

自分で自信がある部分を褒められれば素直に喜べますが

そうじゃない部分は

「本当に?」「そんなことない」という気持ちになっていました。

 

 

自己否定が強い人はほとんどの部分でそんな気持ちになります。

 

褒め言葉を受け取れず

褒め言葉を受け取らないから自己否定から抜け出させないという

ループに陥ってしまうんですね。

 


しかし
褒め言葉は
絶対に受け取らなければいけません。

 


褒め言葉を受け取らなくても
そんなに困ったことはないと思われるかもしれませんが

 

生きづらさの一つの原因になっているんです。

 


褒め言葉を受け取れないと

 

対人関係を難しくし自尊心を下げやる気を奪います。

 

 

 

具体的に
どういうことかというと

 


人は褒めるときに
結構勇気が要るものです。

 


それなのに
「いえそんなことありません」

 

なんて拒否をされたら
多少は傷ついて
その人に良い印象は持てませんね。

 

 

 

<人を褒めれば幸せになる>
で言ったように

 

人は褒めることで
その褒めた人の価値を高く見るようになります。

 

その褒め言葉を受け取らないことで
人に褒められることがなくなると・・・

 

いつも自分の価値は
低く見積もられる
ということになってしまいます。

 

 

 

人は他者からの言葉を参考にして
自己像を作っていきます。

 

褒め言葉を受け取らないことで
褒められなくなると・・・

 


自己像は良い部分が無いものになる。

 


そして
自信がなくなっていきます。

 

自信がなければ
勇気を無くし、やる気もなくなります。

 

 

 

どうでしょうか
褒め言葉を受け取らないことが
どれだけ大変なことか
分かっていただけたでしょうか。

 


褒め言葉が受け取れない
純粋に喜べない人は

 

これまでの経験からそうなってしまったのですが

 

まずは
心の中でいやだと思っても

 

「ありがとう。嬉しい」
といってみましょう。

 


自分はこれまでの経験でいやだと思っても

 

人が勇気を出して
褒め言葉をくれていることに対して
素直に喜んでみましょう。

 


こんなことを繰り返していくうちに

 

以前より
人に大事にされるようになったと気づくはずです。

 

自分に少し自信がつくはずです。

 

 

 

褒め言葉はもらえばもらうほど
生きやすくなります。

 

沢山もらえるだけもらっていきましょう。