逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

大人だって子どものように成長する

大人は成長しない

変わると言ってもそれほど変わらない

 

みなさん

こんなふうに考えていませんか。

 


この年になって今さら変えられない
この年までこの性格だから


こんな言葉をよく聞きます。

 

 


本当にそうでしょうか?

 


私は絶対にそんなことはないと言いたいんです。

 

カウンセリングで
出来なかったことがどんどん出来るようになっていく姿を
何度も見てきたからです。

 

 

 

子どもは数年でも

 

ガラッと性格がか変わったり
成績が急激にのびたり
運動など技術的なことも急にできるようになったりと


成長が著しいですね。

 

 

これを当たり前だと思いますよね。

 

 

あんな性格だったものが変わるわけない
バカだったのに成績が上がるわけがない
できなかったことができるようになるわけがない

なんて子どもに対しては思いません。

 


じゃあなんで大人はダメなんでしょうか?

 


若いときほど体力が
脳の働きが・・・


なんて声が聞こえてきそうです。

 

 


確かにそうですよね。

 

若い時を思い出すと


何時間も動き続けたり
一つのことに熱中し続けられましたよね。

 

あの気力と体力、すごいですよね。

 

 

今はそんな気力と体力ありませんよね。

 

 


だからといって
子どもの時のような変化は起きないとは言えないと思うんです。

 


確かに

 

短い期間で追いつめて何かを成し遂げるということは

子どもや若い人の特権ですね。

 

とてもとても歳を重ねてからは真似できません。

 

 


でも
ゆっくりと毎日こつこつとやる方法でだって
何かを成し遂げることはできるはずです。

 


私は大人が成長しない理由は

 

体力や脳の働きの問題ではなく
もっと違う問題だと思うんです。

 

 

 

それは

 

「やりたい」という気持ちが持てない

 

自分が知らないという自覚が持てないので
素直に吸収しない

 

自分の変化が良いものであっても怖い

 

大人は成長しないという強い思いこみを持っている

 


こんなことが原因でストッパーがかかっているんですね。

 


体力や脳の働きと違い
認知を変えることで変えられることです。

 

 

 

もし変わることができたら?

 

 

自分を好きになれるかもしれない

 

不満ばかりの人生に希望が持てるかもしれない

 

変わらないままで人生を終える方が怖いかもしれない

 

長く生きてきたけどまだ知らない世界はあるかもしれない

 

 

例えばこんなふうに考えたら


ストッパーは無くなっていきませんか。

 




カウンセリングでは
このストッパーをはずすことに苦労するんです。

 

 


自分自身で
成長しないように縛っていることに気づきたくないんですね。

 

大人になると変わらないといいながら
現状に文句を言っている方が楽ですから。

 


もちろん
改善を望んでいない人はそのままで良いんです。

 

 


でも

何歳になっても


まだできることがある
まだ変わりたい
もっと自分を良くしていきたいと思っている人は

 

まずはひたすら努力をしてみる前に

 

大人だって必ず成長するんだということを理解して

ストッパーをはずすことからはじめてみてくださいね。