逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

開業三周年

五月で開業三周年を迎えました。

 


もう三年・・・
まだ三年・・・

 

不思議な気持ちでいます。

 

 

 

もう三年。

 


振り返ってみると
自分では全力で駆け抜けてきたイメージだけど

 

自分はちゃんと進めているのだろうか
まだ怠けているんじゃないかという思いもあった。

 

 

 

他のカウンセラーのホームページを見ていると
相談件数、1000人!なんて書かれている。


なんだか私が経験不足のような気がしてくる。

 

 


ここ一年は
さらに1日の件数を減らして
自分に余裕を持たせてクオリティを上げようとしてた。

 

 

困っている人がいるのに楽をして自分勝手


十分に収入を得られていないなら成功していない

 

開業して三年も経っているのに
世の中の成功者のイメージにほど遠い自分の姿

 

 

三年で何をやっていたの?と自分を否定したくなってしまった。

 

 

 

ここはまだまだ私の心の偏りの部分で

改めたい所でありながらも
私を高めてくれるから置いておきたい部分でもある。

 

 


でもね

 

三年で何をやってきたんだという気持ちは頻繁にやってくる割に
長続きしないから大丈夫。

 

 

 

冷静に考えた時に
三年で私の手に入れたものは膨大だと思う。

 


ブログ。

 

ここ数ヶ月は
GoogleのアップデートでPVが5分の1に減って
多くの人に読んで欲しいという私の夢が途絶えた
今までの苦労はなんだったんだと打ちひしがれてたの。

 

 

でも落ち着いて考えたら
今あるのは絶望だけじゃないと思った。

 


三年書き続けてきたおかげで文章力、伝えたいことを伝える力が格段に上がった。

 


三年書きためたブログの記事は


伝わる対象が狭いもので

説明が多すぎて需要は多くないけれど
必ず誰かにとっては心から救われるような記事が書けている。

 


PVは多くなくても
三年経ってチラホラと「ずっと読んでいてつらかった時に救われました」
という言葉が届くようになってきた。
私が気づかないところで、私が思うよりも人に届いている。

 


3年間、プライベートで色んなことが起きながらも
自分を奮い立たせて書き続けてきたことは無駄じゃ無かった。

 

 

 


Twitter。

 

毎日のカウンセリング、ブログと並行してやるのが大変だった。

 


でもカウンセリングで会えない人に出来ることをやりたい
ブログでは伝えられないことを伝えたいと始めた。

 

 

自分の勝手でやっているのに無理をしすぎて
途中見返りを求めて
フォロワーが増えない、いいねがつかない、と乱心してやめてしまったけど

 

あとになって
「ずっと助けられていた」「支えでした」「ありがとう」という声を聞いて
あぁまた見えない人の存在を感じられていなかったと気づいた。

 

コツコツつぶやいてきた言葉はかなりの量で
私が昔の自分の言葉に教えられたり慰められたりすることもある。

 


つぶやいてきた言葉も宝物。


Twitterは流れていってしまうことに空しい気持ちになったけど
昔のツイートを掘り起こしてもう一度ツイートするようにしてから
ブログと同じようにひとつひとつ大事にできると分かった。

 

続けることはやっぱり力だ、続けようって思えるようになった。

 

 

 

 

カウンセリング。

 

1人1人と深く接しているから人数はとにかく少ない。

 

でも

そんな私のやり方だから得られるものも沢山ある。

 


1人1人と深く接したからわかることが沢山ある。

 


それを書いたブログは

きっと他の人には書けない内容になっているはず。

 

 

深く接したから、私の心の中には大事な人が増えている。


綺麗事ではなく、卒業したクライエントさん全員が目を閉じるとありありと浮かぶ。
笑っている顔、声、身振り手振り、みんな覚えている。

 

クライエントさんの心の中にも
同じように私が残ってるんじゃないかと思うと自信が湧いてくる。

 

人数が多かったら、こんなこと難しい。

 

 

 

もう三年も経ってしまったと思うけど
沢山手に入れてきたな。

 

 

 


まだ三年。

 


たった三年で
卒業して元気にやっている人が沢山いる。

 

これが奇跡に感じる。

 


lilcafeのクライエントさんは

 

高い料金、毎週というハードルの高さから


何を試してもダメだった、他のカウンセリングでダメだった。

人生ずっと苦しんできた愛着障害、人格障害がある。

 

表向きは問題がないから苦しみが誰にも理解されない。

 

そんな難しい症状を抱えてやってくる。

 

 


そんな人たちが
二年以内で別人のように元気になっていくなんて
私も想像していなかった。

 

 

ただ毎日
目の前のクライエントさんと必死に向き合ってきているうちに
いつのまにか回復していって
私の気持ちが追いつかない時も多々ある。

 


一年、二年って長いようで
人の人生を180度変えてきたことを考えると

 

こんな短い期間でこんな濃い経験をしてきたのかと驚く。

 

 


そうそう。
卒業する時、クライエントさんも同じ事を言うの。

 


一年も二年もカウンセリングを続けるなんて、と
うんざりして気が遠くなっていたのに終わってみると一年なんてあっという間

 

でも、すごいスピードで進んできて濃い時間を過ごしてきたから
とても自分に起きた出来事が一年や二年で起きた事なんて思えない・・・

 

 

 

本当にそうだよね。

 

クライエントさんの1人に
「みゆさんのカウンセリングはライザップみたいで、痛いけど
 すごいスピードで必ず結果が出るからやめられない」って(笑)

 

上手いこと言う。

 

 


クライエントさんが「変わりたい」って
私と同じくらいの熱意で必死に食らいついてきてくれるから
私のカウンセリングで奇跡が起きる。

 

当たり前だけど
私だけの力じゃないっていつも思う。

 

 

 

1人1人のクライエントさんとのドラマがあった。

 

 

 

クライエントさんの親から攻撃をうけて
私はもうカウンセリングを続けられない気持ちになったこともあったな。

 

そんな時
クライエントさんが、親より私の方を守ってくれた時の感動を忘れない。

 

 

 

死んでしまいたいという言葉だけじゃなく
本当にギリギリのところで綱渡り状態で、私も毎日気が気じゃ無かった。


それでも私と一緒に何とか生き続けて

 

卒業の時には
「生きていて良かった」「幸せだ」という言葉を聞けた時の
安堵や報われた気持ちを忘れない。

 

 

 

心が凍ってしまって生きている感覚がしないと苦しんでいた人。
私が一方的に愛情を注ぎ続けても変わらず自分の無力に苦しんだ。

 

それでも気長に毎週少しずつ心を溶かして
ふっと緩んだ顔を見れた時、一瞬感情が表情に表れた時は
泣きたいほど嬉しかった。

 

卒業の時は
人並み以上に感情豊かでパワフルで大笑いしている姿に
2人で最初が信じられないねって笑い合った時間は幸せだった。

 

 

 

信じられないなぁ。

 


まだ三年。

 

 

 

これからの一年もまた多くの人との出会いとドラマがあるんだろう。

 

 

 

三周年。よく頑張りました。

 

クライエントさんも頑張ってくれました。

 

そして色んな人に沢山力を借りてきた。ありがとう。

 

 

 

四周年もこんな気持ちで迎えられるといいな。

 

 

 

 

 

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