逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

現実の取り扱い方法

1ヶ月エクササイズをさぼっていた。

 


ほんの少しウエストがキツくはなってたけど
目元がうすぼんやりと見えて顔がパンパンでメイク乗りは悪くなってたけど

それほど太ってはないとタカをくくってた。

 


このままでは転がるように怠けていくのが
今までの私のパターンだ。

 

 


さぁ現実を知るときが来た。

 


ピッ

体重計のスイッチを入れる。

 

息をのむ。

 


意味なんて無いのに
ちょっと背筋を伸ばして重心を上にして体重軽くしようとしながら

そっと左足をのせる。

 

 

カタカタカタ・・・揺れる数字。


ピタ。

 

 

ガーン!2キロ増。

 

 

そりゃそうだ。


心当たりなんてありすぎるのに
こんな時にちゃんとショックを受けるのは何故なんだ、私。

 

 


朝有酸素運動1時間、夕方筋トレ30分の運動。

食べたいものを食べたいだけ食べても太らなかった。

 

 

それがほぼ運動ゼロになったっていうのに

 


「一日だけ食べたって脂肪つくまで二週間かかるから平気」

 

「筋肉がだいぶついて基礎代謝高くなってるから
 動かなくてもカロリー消費してる」

 

「昼に食べる分にはビーマルワンが多いから脂肪にならない」

 


豊富な知識をずる賢く使って、食べまくってた。

 

 


全く・・・
自分を甘やかすような知識はいくらでもあるから

私が全力で自分に言い訳したらダメ人間まっしぐらだわ。

 

 


こういう知識はさ

 

自分を厳しく追いつめすぎちゃってる時にこそ必要なのであって

 

すでに甘やかしまくっていた私に必要なのは
「体重計にのる」という現実を知ることなのだ。

 

 

 

そう、多分ね

転がるように悪い方に怠ける方に向かっていっている時は
現実を自分に突きつけないと難しいところまで墜ちていく。

 

人生は長いから
とことん自分に言い訳して転がり落ちてみる経験も必要だと思うんだけど

何度も繰り返す必要はないよね。

 

 

タカをくくって、怠けて、言い訳が習慣になって
どんどん楽を求めるようになって相当自分をダメにして

 

そこから「さぁそろそろやるか」って態勢を立て直すのって
めちゃくちゃしんどいから


そのまんま本当に元に戻れなくなったり
それでいいって諦めたりして

 

何となくこれでいいなんて思ってないのに
もう元に戻す方法がわからなくなってどんどん墜ちていったりする・・・

 

 

こわいでしょー

 

 

怠けて堕落するのは全然いいと思うんだけど
自分が体勢を立て直すのが難しくなる前に

 

「現実を見る」という切り札を使って早めに立て直すのが
私のおすすめ。

 

 


でも一方で

自分がやる気を保って動きやすくするために
「現実を見ない」という切り札も必要だと思うのね。

 

 


2キロ太った!と現実をつきつけられて
本気でダイエットを始める私。

 

 

短期決戦ではなくストレスを溜めすぎないよう
筋肉をつけながら健康的にスタイルも維持しながら取り組みたい。

 

 

こんな時、私は体重計にのらない。

 

 


現実を知ることが、どっちに転んでも私のやる気を削ぐことがある。

 

 


二週間、順調にエクササイズに取り組めている。


そんな自分が誇らしく
体調も良く、お肌の調子も良く、なんとなくスタイルもよくなってきて
運動の効果を感じてる。

 

 

ここで体重計にのると私はダメ。

 

 

 

体重が減っていた!

→もうこんなに減ってた!じゃあ少しさぼっていいかな
 もう少し食べても平気かな

 

 

体重が増えていた!

→これだけ頑張ってるのに体重が減らないなんて頑張る意味なんて無い
 もうやめてしまいたい

 

 

おーおそろしい。

 


どっちに転んでもやめたくなってしまう。

 

 

はじめたばかりで大事なのは


運動の習慣を作ること

体重が多少増えても筋肉をつけて基礎代謝を上げる、スタイルをよくすること

体調が良くなったり肌が綺麗になったり心が前向きになったりという
メリットを感じることで


体重を知ってもそこには意味がないのね。

 

 

 

あと友人とトレッキングをしている時

 

自分との戦いで
自分の限界まで挑戦しながら苦しくても前に前に進んでいる時は

やる気に満ちあふれている。

 


でも友人に

「もうゴールまで半分のところまできたよ」と教えられてしまうと

 

 

まだまだだと自分を叱咤激励しながら全力を出していたのに


「半分来たならもう余裕だから力を抜くか」

あるいは
「これだけ苦しいのにまだ半分なんて・・・心折れた」と力が抜けてしまう。

 

 

私の場合は

 

全力で力を出し続けたい場合は
「今の場所をあえて知らないでいる」ことが大事。

 

 

人によって色々違いはあると思うんだけど

 

「現実を見る」ことで自分を向上させることが出来ることもあれば

「現実を見ない」ことで自分のやる気を保たせることもあると思うから

 


そういう自分なりの特徴を知って

現実から目を背けすぎないよう
現実を見過ぎないよう上手にやっていきましょうよ。

 

 

 

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