こうしてくれたらいいのに・・・
人に対して
そんなふうに思う事ってありますよね。
「人が自分の思い通りにならなければ嫌」
ここまで思ってしまう人もいますよね。
そんな人は
人をコントロールしてしまっているかもしれません。
私はそうでした。
何故か
人が自分の思い通りにならないことに怒りを持ち
知らず知らずに人をコントロールしようとしてたんです。
言葉だけは
「これしてもらえる？」
「これでいいかな？」
お願いの形なんですが
言い方が少し強めだったり
早口でまくし立てるようにして
考える暇を与えない言い方をしていました。
いつも明るく楽しく憎めないキャラクターを演じ
人なつっこくして
「これしてもらえる？」
「いいじゃん」
「おねがーい」
「ごめん、許してよ」
ワガママも自分のミスも明るく笑いながら軽く話し
相手が許さなければ気まずくなる空気を作って
自分勝手に振る舞っていました。
私はこんなに打ちひしがれてる
私はこんなに弱っている
どれだけ自分はつらいかと話しそんな姿をアピールしながら
「だからお願い」
「私を優先して」とばかりに懇願しました。
自分はお願いをする側なのに
「これを断るのは人でなしだ」という
裏のメッセージを送っていました。
私を傷つけたから私はこんなことに
あなたの言動のせいで私は困ったことになったとばかりに
「あなたがこう言ったから」
「あなたがこうしたから」
相手に恩恵も沢山もらっているのに
自分も相手を傷つけたり被害を与えたりしていたのに
自分が被害を被ったことだけを挙げつらねて大きく言って
相手に罪悪感を植え付けて
自分の願いを聞くのは当然の義務だと思わせました。
「あぁ大変、苦しい。もうだめだ」
そうやってアピールするだけで言葉で助けは求めず
自分がお願いしない形で助けてくれるのを待っていました。
助けてもらっても
「自分は頼んでいないから」
「勝手にやったのに恩を着せるな」とばかりに
感謝の気持ちも恩もほとんど返しませんでした。
本当に酷いことです。
こんなに人をコントロールしていたんですが
自分では全く意識的にやっていたわけじゃないんです。
何故こんなにも
人をコントロールしようとしてしまうんでしょうか。
私は
断られること
拒否されること
無視されること
これが怖かったんだと思います。
人をコントロールしてしまう人は
人に断られたら拒否されたら無視されたら
自分は嫌われている
自分は愛されていない
自分は軽んじられている
自分は価値が無い
人が自分の願いを叶えてくれなければ
計画は丸つぶれになる
自分は何も出来ない
自分はこの先どうしようも出来ない
こうやって
絶望しかないと思い込んでいるんじゃないでしょうか。
絶望しか無いから
死にものぐるいで人が断れないようにしまうんですよね。
人が思い通りにならないと必ず絶望する
そう思い込んでしまったら
それを避けようとして
人をコントロールしようとしてしまいますよね。
本当は
人が断っても
それは
嫌われているわけでも
愛されていないわけでも
軽んじられているわけでも
自分は価値が無いわけでもないんですよね。
もちろんゼロでは無いけれど
多くの場合は
ただそんな気分では無かっただけ
事情があって応えたくても応えられないだけ
お互いのことを考えて無理をしすぎないようにしているだけ
都合が合わなかっただけで
断られることに大きな意味なんてなくて
自分の価値が下がることではないんですよね。
人に断られてしまっても
他のやり方を探すことも出来るし
他の人にお願いすることも出来るし
自分でやることも出来るし
他の計画を立てることも出来る。
１度は困ってしまうけど
道が閉ざされたわけではないんですよね。
人に断られるのは怖いですね。
すごくすごく不安になりますね。
だから人をコントロールしたくなりますね。
でも人をコントロールして思い通りになる人生は？
人に愛されることは一生無いんです。
思い通りになる人はみんな
義務で言うことを聞いているだけ。
罪悪感で言うことを聞いているだけ。
慈悲で言うことを聞いているだけ。
責任感で言うことを聞いているだけ。
決して
心から自分のことを思ってくれてはいないんです。
寂しいですね。空しいですね。
私はこれが本当につらくて
人をコントロールすることを絶対にやめたいと思ったんです。
どんなに断られることが怖くて人をコントロールしても
その人が心から思って動いてくれることでなければ
ずっと寂しくて空しいままです。
断られることは本当に怖いけれど
もう寂しくて空しい思いから解放されたいと思いませんか。
もう
その人が自由に感じられるよう考えられるようにしてみませんか。
沢山断られるようになって
１度は落ち込むかもしれません。
でも
心から自分のために動いてくれた時
これまでの寂しい気持ちや空しい気持ちがなくなる瞬間
これは何にも変えられない感動です。
断られる怖さから逃れるよりも
心から愛されたい
きっと
これが本当の願いなんじゃないでしょうか。
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