逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

ちゃこ鼻腔腫瘍①ー鼻の腫れに気づいてから癌と診断されるまでー

 

2016年11月11日

 

私の最愛のちゃこが
鼻腔リンパ腫で永眠しました。

 


私の大事な大事なちゃこが
死んでしまったんです。

 


Twitterでは書いていましたが
ブログしか見ていなかった人は
驚いたんじゃないでしょうか。

 


リアルで話しているクライエントさんも
きっと気づかなかったですよね。

 

 

 

リアルタイムで書かなかったのは

 


うちのクライエントさんは

 

困っている人がいると
ずっと自分が我慢をしてきた
優しすぎる人ばっかりなので

 

きっと
このことを知れば
私の心配ばかりして
カウンセリングに支障が出てしまうと思ったからです。

 

 

 

静かにちゃこと闘病しながら
いつも通りカウンセリングをしていました。

 

 

 

一年が経ち
やっと気持ちの整理がついてきたので
このことを書こうと思いました。

 

 


私が猫の闘病の際に困ったこと

 

・鼻腔腫瘍は比較的まれな病気なので
 情報収集が大変だった

 

・愛猫の病気を知りパニック状態で
 自分の選択が大きく予後を左右するという責任の重さがある中
 どんな治療を選べばいいのか不安でいっぱいだった
 

・癌治療は高額の医療費がかかるといっても
 どれぐらいかかるのか分からなかったので
 自分がどんな治療を選択できるのか大変迷った
 

 

このような経験から

 

ちゃこの鼻腔腫瘍を経験して
分かったことや感じたことなどを書いていこうと思いました。

 


また
家族のいない私のペットロスが
どれだけ苦しかったか
知って欲しいという自分の想いもあります。

 

 

 

思い出すのも苦しいですが
病気の発覚から最期までを書いていきたいと思います。

 


とても重たい話になるので
心に余裕がある時によかったら読んでください。

 

かかった費用は

記事の下部に記載します。 

 

 


最初に異変に気づいたのは
2016年9月19日

 

ちゃこの鼻が腫れていることに気づきました。

 

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写真のようにアバターのような顔です。

 

普段はこんなにかわいい顔です。

 

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なんだかイヤな予感がしました。

 


「猫 鼻の腫れ」

 

でインターネットで調べると
簡単に鼻腔腫瘍がヒットしました。

 


鼻腔腫瘍の前触れとして
・クシャミが増える
・鼻筋が腫れる
とあります。

 


ドキッとしました。

 


猫の鼻腔腫瘍は
全体の0.6パーセントしか見られないという情報もあり

 

まさかそんな稀な病気にちゃこがなるわけがない。
そうも思いました。

 


猫の鼻腔腫瘍はほとんどが悪性腫瘍
つまり癌で
予後がよくありません。

 

そんな情報もあって
不安で震えがきます。

 


まさかうちの猫が・・・
と思いたい気持ちもありますが

 

クシャミや鼻の腫れ方が
鼻腔腫瘍の初期症状に当てはまりすぎています。

 

心臓がバクバクして
とてつもない不安が襲ってきました。

 

 

 

そのとき
5日後に
初めてのワークショップを開くことになっていました。

 


私はここで病院に行って
ちゃこに癌と診断がおりたら
絶対にワークショップは出来ないと思いました。

 


まさか5日前に中止なんて絶対にできません。

 

これが正しいことだったか
私には分かりませんが

 

なんとか責任を果たすためにも
ワークショップの後に病院に行こうと決め
5日間はなるべく考えないようにして頑張っていました。

 

 

 

そして病院に行ったのは
9月26日

 


レントゲンを取った結果

 

鼻腔腫瘍の可能性もあるが
鼻炎の可能性もある。

 

抗生物質でまずは鼻炎の可能性を消してから
鼻腔腫瘍の可能性を考えるとのことで

 

「一週間様子を見ましょう」
と主治医に言われました。

 


鼻炎の可能性もあると聞いて
ほんの少し安心しました。

 

でも鼻腔腫瘍の可能性が高いと思っていた私は
さらに一週間待つことがとても不安でした。

 

 

 

その後
抗生物質を飲んでも
少しも腫れはよくなりません。

 

不安で仕方がなく
待ちきれずに
一週間も経たない4日後の10月1日に
再度病院に行きました。

 


レントゲンの様子から
抗生物質は効いていない。

 

MRIとCTを他の機関で撮ってきてほしい
と言われました。

 


この時
恥ずかしながら
いくらかかるんだろうと心配でした。

 

愛猫の病気にいくらでも出したい。
でも自分の生活もある。

 

同じような気持ちになったことがある人は
いるんじゃないでしょうか。

 


私は
開業して半年足らずで
金銭的に余裕がありませんでした。

 

頼れる家族も居ません。

 

どうしようもない
追いつめられた気持ちになりました。

 


医師は10万円前後というので
厳しかったのですが
想像よりは安かったので少しほっとしました。

 

 

 

怖くて怖くて仕方がありませんでした。

 

ちゃこが本当に癌かもしれない。

 

癌ということは
余命が短いかもしれない。

 

ちゃこを失うなんて耐えられない。

 

 

 

毎日のカウンセリングの仕事では
私の不安や動揺はあってはならないんです。

 

それを見せないように振る舞うことは出来ても
それでは
これまでのクオリティの高さを保って
カウンセリングは出来ない。

 


そのため
まずは結果がでるまでは
前向きに現実逃避をしようとしました。

 


大丈夫。ちゃこは鼻炎。
可能性としてクリプトコッカス症だってある。

 

そんなふうに自分に言い聞かせていました。

 

 

 

 

 

 

 


かかった費用

 

〇9月26日

 

再診療       864
レントゲン検査料 9,720
血液検査 2,700
血液生化学検査 5,400
抗生剤注射 4,320

 

計                          23,004

 

 

 

〇10月1日

 

再診療       864
血液凝固系検査 5,400

 

計        6,264