自分が最優先にしたいものは何なのか。
これはちょっと難しいので
もう少しお話ししますね。
<アサーション②-自分が最優先にしたいことは何なのか->
で言いましたが
断れない人
相手に迎合してしまう人は
断らないことで相手の機嫌をとるという目的を果たしていることに
気づいていません。
このような人が最優先にしているのは
単に機嫌をとることではなく
好かれること、高く評価されることを目的にしている場合もあります。
自分が最優先にしたいものは
なんであってもいいので
これでもOKです。
ただ
断らないことで
本当に好かれるのか高く評価されるのか
これについては吟味が必要です。
あなたが嫌々でも断らない。
それでも
あなたを好意的に思う
評価を上げる
そんな人はどんな人でしょうか。
それはあなたを
「利用価値としてしか見ていない人」ですよね。
相手に我慢をさせて断らないことを望んでいる
そもそもこういう人は
自分のことしか尊重しないのでアサーションは通用しません。
こちらがどんなに頑張っても
WIN-WINの関係は作れません。
こういう人は除外して
普通の人を対象として考えたときに
好かれること
高く評価されることを最優先にしたいとしたら
嫌でも断らない、迎合することではないはずです。
つまり断らないことで相手の機嫌をとる行為は
「自分のことを利用価値として見る相手の機嫌をとって
さらに自分を利用させようとしている」
これが理解できれば
自分を利用価値としてしか見ないアサーションが通用しない相手を遠ざけ
アサーションが上手くできないと無駄に悩むことは無くなります。
これと同様のことで
自分が相手に望みを伝えるときも
相手を尊重しているかどうか考えてみましょう。
自分が相手に何かを伝えるとき
「反対意見は言われたくない」
「断られたくない」
こう無意識に思ってはいないでしょうか。
これが
アサーションのスキルが身につかない大きな理由のひとつです。
こんな思いがあると
無意識に
自分の言い分がどれだけ正当か
自分がどれだけ不遇かなどアピールをするようになり
反対意見が言えないように
断れないように
察してくれるように
相手をコントロールしようとしてしまいます。
どう思いますか?
アサーションは
自分も相手も尊重することが目的です。
相手をコントロールしようとする
この時点で残念ながらアウトですよね。
アサーションはできません。
意識的にではなく無意識的に
相手をコントロールしたいと思ってしまうのは
「反対意見は言われたくない」
「断られたくない」
という恐れが強いからなんですね。
そうなんですよね。
怖い気持ちはよくわかります。
でも自分と相手を尊重して
自分を肯定できるようになる!
誠実になる!
人と信頼関係が築けるようになる!
こんな目的がありましたね。
恐れを乗り越えて
「自分がどんな望みをもつことも自由」
「相手がそれを受け入れることも受け入れないことも自由」
いつも思い出しましょう。
私も断られることや反対されることは怖いです。
でも
「相手を我慢させて思ってもないことを言われる方がもっと辛い」
この気持ちで誠実に話をしようと努力を続けています。
これが本当に勇気がいることで難しいですが
自分と相手の自由を尊重して
自分にとっても相手にとっても気持ちの良いコミュニケーションをとりたいですね。