逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

あなたは間違っていない、でも改善の余地はある

自分のやり方

 

みなさんきっとありますよね。

 

 

 

目玉焼き一つとっても

 

焼き方、調味料は塩しょうゆソース
黄身は半熟、かため、両面焼きとバラバラ。

 


風邪のひきはじめの対処法は


葛根湯を飲んで寝る
栄養をつける、逆に食事をとらない

安静にする、逆に運動する
熱を計らないで風邪を認識しないなど。

 


元気を出したい時


旅行に行く

友達と騒ぐ
美味しいものを食べる
とにかく寝る
一人で引きこもるなど。

 


人それぞれ色んなやり方をもっていて面白いですよね。

 

 

人それぞれのやり方は

その人の長い人生で経験してきて


「これが一番いい」
「これで対処できた」
「これで上手くいった」と思ったものです。

 

 

だから

本人がその時点でなんの問題もなく大満足なら

 

人からそれは違うと否定されても困るし

 自分も人にこれは絶対だと言うのも違いますよね。

 


だけどもし

 

その時点で満足がいっていない

問題を解決できずに困っているとしたら


その方法は改善の余地があるはずです。

 

 


今の時点で自分が知り得る最良の選択をしていても

 

もっと良いものを知らずにいるとしたら

もっと上手く対処できる方法を知らないだけだとしたら…

 


人生ってずっとこうですよね。

 

 

 

クライエントさんの多くは

 

「私の人生で苦労の末に編み出した方法は絶対に間違いがない」と

 

無意識の信念を持っているように感じます。

 

 

 

この信念はもっともで

 

実際にその人が経験してきた人生の中では 


自分の持ちうる知識の中で
最良の選択をしてなんとか対処できてきたんですから


その時の選択に間違いがないのは当然です。

 

 


でも今は
まだ知らない方法がある可能性はあるはずです。

 

問題があるなら改善の余地はあるはずです。

 

 

 

それだけではありません。

 

もしかしたら、あなたのやり方は

 

対処してきただけで
解決しようとしてこなかったのかもしれません。

 

 


例えば

 

風邪をひいて熱が出た時

 

とりあえず休まないからと

対処をするとしたら

 

まず熱を下げるために解熱剤を飲む

 

すぐに熱は下がり苦しくなくなる
すぐに日常に戻れる

 

でもすぐに熱を下げてしまったことでウィルスは死なない
風邪はぶりかえす

 

 


解決しようとしたら?


時間はかかるけど

ウィルスをやっつけるためにあえて薬を飲まず

熱をあげてウィルスと戦う体力を温存するため数日安静にする。

 


両方正解でも全然違いますね。

 

 


あなたの考え方、やり方は
誰にも非難されるものではありませんね。

 


でも
あなたの考え方、やり方には

まだ改善の余地があるということは知ってほしいと思うんです。

 

 

もっと美味しい
目玉焼きの食べ方があるかもしれない。

 

風邪を長引かせて対処するより
治してしまったほうがいいかもしれない。

 



自分の考え方、やり方は間違っていない!と頑固にならずに

 

色んなことに耳を傾けて

対処だけで過ごさずに根本を改善して

妥協せずにより良い方法を探して

 

もっと自分の人生の可能性を広げていってみませんか?

 

 

 

 

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