逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

自分との向き合い方②-分からないことは考え得るところでやめる-

「わからないことは考えても仕方ないでしょ」

 

私はよくこう言われてきました。

 


考え続けていることが日常だった私は

それを否定されずいぶんと苦しんできたものです。

 

 


この言葉のまま生きると

 

未来はすべてわからないことだから何も考えない。

 

なすがまま人の言いなりで

 

環境が良くなければ
人に恵まれなければ
運が巡ってこなければ

ひどい人生になると思うんです。

 


 

このブログを読んでいる人は

きっと何らかのハンデを背負っていると思うので

 

わからない未来のことも考えなければいけないと思いませんか。

 


というより
恵まれている人であっても
いつそれを失うか分からないので

 

誰もがわからない未来のことも考えなきゃいけないですね。

 


思い返すと私は

 

わからない未来のことを考え続けることで
苦しみから脱してきたし困難を克服してきたようです。

 

でもそれと同時に

わからないことを考え続けることで
新たな苦しみを生んで心を病んできたような気もします。

 


わからないことを考えたらいいのか考えない方がいいのか
混乱してしまいますね。

 


でもルールを決めたら解決できます。

 

 


今自分が考え得る
良いこと、悪いこと全てを考える。

 


良いことだけ考えるのもダメ。

 

ポジティブバカになる
ご都合主義になる
いざ失敗して傷つきすぎる

 


悪いことだけ考えて不安になるのもダメ。

 

不安が大きくなりすぎて行動できなくなる
自分に自信がなくなって性格が悪くなる
失敗を避けるためだけに生きることになる

 


バランスが悪いまま思考をすることが
マイナスの結果を生んでしまっていたんですね。

 


バランスをとって
自分の考え得る限りすべて出し尽くしたら

 

「あとは分からないから考えても仕方ない」と思えて


「やるしかない」「もう考えなくていい」と思えるはずです。

 

 

 

考えるのが苦手な人も大丈夫です。

 

自分の考え得るところまででいいんです。

 

ただプラスとマイナスのバランスは
絶対にとってくださいね。

 

ちょっとしか考えられなくても
「自分にはあとはわからない」ことがわかればいいんです。

 

 


問題なのは

 


誰かに答えを求めたり
安心したくて「こうだ!」と決めつけたりすること。

 


そうすると
さっき言ったように
プラスとマイナスのバランスが崩れて問題が起きる。

 


自分の力でよりよい選択をするためには
考えることは必要です。

 

でもその際には
プラスとマイナス両方バランスをとること
自分で考え得る全てを出し尽くすことが必要で

 

その結果

 

「あとはわからない」ことがわかるんです。

 


つまり
考えつくして「わからないけどもういいや」
とあきらめましょう。

 

あとは考えても無駄の方が多くなりますよ。

 


プラスとマイナスのバランスをとって考えつくして

「もういいや」 

 

これを身につけていけると

きっとぶれない自分の考えが持てるようになっていくはずです。