逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

大人のギフテッドで心に問題を抱えやすいタイプ

ギフテッドであっても

 

能力を生かすことができ
他の多くのギフテッドに出会うことが出来れば

心に問題が起きることはほとんどないでしょうね。

 


ギフテッドの中でもとりわけ苦労が多く、心の問題が起きやすいのは

 

2E(発達障害を併発しているギフテッド)と
機能不全の家庭で育ったギフテッドです。

 


学業でつまずきやすく、サポートも得られず
自分の能力を生かせないままである可能性が高いからです。

 



これまで話してきたように

 

自分の能力と見合わない環境におかれ
自分の知能とかけ離れた知能の人との関わりが主になることは

 

ギフテッドにとって大きな心の負担になります。

 



・知能の差がある人間関係では、高い側が自然と責任を負いやすくなる

    責任を負っているのに、立場は下であるため

    責任を負わせていることを相手は認めないという理不尽な環境ばかりになる

     

・知能の差が大きい人に自分が理解していることを伝えるのは難しく

    つねにコミュニケーションに苦労する

 

・社会や周りの人の矛盾を見つけやすいのに
 矛盾が多い劣悪な環境に置かれ苦しむ

 

・能力のデコボコがあるため

    高い能力を見出してもらえない、低い能力ばかりを指摘される環境では

    能力を発揮できずに無能扱いされてしまう

 

・頭の中の沢山の感覚や思考を

   表現させてもらえずに頭の中が混乱してしまう

 

 

 

一部ですがこんなに沢山の問題が起きてしまいます。

これでは心の問題が起こるのは当然ですよね。

 

 

 

ギフテッドにはまだまだ大変なことがあります。

 

 

 

先ほど言ったように

能力を生かせなかったギフテッドは

自分の能力に見合わない理不尽な環境に置かれてしまいます。

 


それでも、ギフテッドの想像力や思考力を使って

必死に対処しようと努力をし続けてしまいます。

 


理不尽な環境ではどれだけ努力しても抜け出せません。

 

全力で努力をし続けても抜け出せなかった絶望からくる

大きな無力感、燃え尽きなどは大変なもので

当然ですが、鬱になりやすいんです。

 

 

 

 

能力を生かせなかったギフテッドは

自分の内面を明かしたくても明かせる人と出会えません。

相談を出来る人や、助けになる人とも出会えません。

 

 

ですから

人生のあらゆる局面で一人で考え抜いてきます。

 

ギフテッドの豊かな想像力や思考力を持って孤独に考え抜いてきて
しっかりと作り込まれた自分1人の思い込みの世界を作り上げます。

 

内面はどんどん独りよがりで独特なものになり

人とのズレは大きくなり、共有するのが難しくなり

さらに誰にも内面を明かさなくなり、心に大きな問題が生じてきます。

 

 

 

 

能力を生かせなかったギフテッドは

これまで書いてきた理由があり

人を信頼することも、人と心を通わせることも難しいんです。

 

 

そのため

理不尽な相手であっても、少し合う部分があると
ギフテッドの純粋さや人懐こさで、信じよう愛そうとし続けます。

何度も裏切られ酷い目に遭ってもやめません。


これにより、人間不信の一言では言い表せない

人間への大きな愛ゆえの大きな恨みを抱えるようになります。

 

 

 

 

人はショックをうけることで心に傷を負い
その心の傷が心の問題を引き起こしていきます。

 


ギフテッドは感受性が強く刺激を感じやすい。

 

そのため日常的にショックを受ける出来事は多く

大きな衝撃を日々継続的に受け

沢山の深い心の傷を抱えていくことになってしまいます。

 

 

能力を生かせなかったギフテッドは

先ほど言ったように心の傷を負う機会がさらに多い。

 

 

何度も傷つくと、人は自分なりに防衛しようとします。

 

守ろうとする気持ちが強く、守り方を巧みに考えられるギフテッドは

防衛がとても強く、人格障害の傾向を持ちやすくなってしまうんです。

 

<自分を守れば守るほど性格は悪くなる①>

<自分を守れば守るほど性格は悪くなる②>

 

 

 

人は自分のイメージによって、自分の性格をつくりあげていきます。 

 

 

能力を生かせなかったギフテッドは
これまで書いてきた環境で大変な経験を重ね

自分に対してとてつもないマイナスのイメージを持っています。


一人で考え続けるギフテッドは思いこみが激しく
自分は悪い性格だというイメージを変えようとせず

いつまでも人格障害の傾向はなくなりません。

 

 

 

どうでしょうか。

 

2Eあるいは機能不全の家庭で育った大人のギフテッドが

 

どれだけ心に問題を持ちやすいか

多くの困難を抱え苦しみ、そこから抜け出せずにいるか

わかっていただけたでしょうか。

 

 

 

私自身もこの当事者です。

 

回復までには多くの苦労がありました。

 

 

ですが

回復まで努力してきた過程の苦労は

 

それまでの苦しさや
そこから続くであろう苦しさに比べれば小さなものでした。

 

 

 

このような苦悩を抱えるギフテッドに一番重要なのは

 


苦悩を無くすために

自分を変えていく、自分を直す、身につけていくというより

 

 

これまでの苦悩は

 

自分がこんな理由で
人との関係で苦労してきたんだら

 

現在の自分の性格は自分のイメージで
いくらでも変えられるものなんだと知って

 

今ある自分は

 

人からの誤解、自分自身の誤解…
すべて「誤解」で作り上げたもので


その「誤解」を自分の手で変えていくしかないと

しっかりとした意思を持つことだと思うんです。

 

 


今は苦悩から抜け出すことが先決で
先のことは考えられないと思いますが

 

能力を発揮できなかったギフテッドが
自分を取り戻すことができたら

多くの人に必要とされ、愛されます。

 
そして
自分のことをずっと嫌ってきたと思いますが
自分のことを大好きになれる日がきます。

 

 


これまで

沢山の物を手に入れようともがいていたはずです。

 

でも
「自分を大好きになる」

 


これが一番欲しい物だったと思うんです。

 


困難ばかりですが
まだ諦めないでください。

 

月並みな言葉になりますが
自分のことを信じてやっていきましょう。

 

 

 

 

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