逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

高機能型の境界性人格障害の原因①-頭の良さ-

境界性人格障害については

沢山の患者さんの治療にあたった精神科医の方が
その知見から多く書かれていますが

 

このような情報は

境界性人格障害のご本人には

悪いところを沢山指摘され自分がおかしいと落ち込む。

自分のことが余計に分からなくなって怖くなる。

どう治していけばいいのか分からない。

 

こんなふうに思うことが多くなってしまうのではないでしょうか。

 

 

私は自傷行為が無い、特定の人物だけに症状が出るという

高機能型の境界性人格障害でした。

治療者として高機能型の境界性人格障害のクライエントさんとも関わってきました。

 

その経験から

何故、高機能型の境界性人格障害の症状が出るのか

分かったことを書いていきたいと思います。

 

 

 

私自身の経験と私が関わりを持ったクライエントさんの情報だけで

考えられることを独断で書いているのでエビデンスはありません。

 

高機能型の境界性人格障害の方が自分が何故こうなったのか

自分を責めすぎずに考えるヒントになればいいと思うので

書かせてもらいます。

 

 

まず
頭の良さ。

 

これは
高機能型の境界性人格障害の人に当てはまるはずです。

 

必ずしも知能検査で高IQという結果が出る
という訳ではありません。

 

言動も
どちらかというと頭が悪い
と捉えられやすい人が多いかもしれません。

 


これには理由があります。

 


感情が喚起すると
人間は思考停止します。

 

高機能型の境界性人格障害の人は
つねに強い感情が喚起しています。

 

もともとの頭の良さから
それでも人並みに思考できることもありますが
思考は停止した状態です。

 

感情喚起による思考停止が

高機能型の境界性人格障害の人が頭が悪いと誤解される理由です。 

 

 

また
沢山のトラウマから
現実を無かったことにしたり
過剰に正当化したりすることで

 

記憶力が悪いと捉えられたり
現実と本人の語りが大きく離れているので
論理性に欠けると捉えられます。

 

 

 

思考を言語化する能力が低いので
高い思考力が言葉にできず
何も考えてない人に見られます。

 


思考のほとんどを
目の前の人間のコントロールに使っているので
知識を入れることや生活を整えていくこと
客観的に自分や現状について考えるなど

他の思考に使えません。

そのせいで

自分も他人も高機能型の境界性人格障害の人を頭が悪いと判断します。

 


このようなことから
一見して
「頭の良い人」
には見えづらい高機能型の境界性人格障害の人ですが

 

本当はすごく頭の良い人が多い。

 

 

 

一般的に
頭の良さは
社会への適応にプラスになると考えられますが

 

高機能型の境界性人格障害の人に関してはマイナスになっています。

 

 

 

頭の良さのせいで
人への攻撃の破壊力が高い。

 

人を見透かす能力はもちろんですが
人を責め立てるときに
頭の良さをフルに使い、追いつめます。

 

これでは
高機能型の境界性人格障害の人が人を追いつめ破壊する
と言われてしまいます。

 

 

 

頭の良さのせいで

一度転落すると戻れない。

 

高機能型の境界性人格障害の人は想像力が豊かなので

イメージトレーニングを無意識にしています。

 

症状である、自分の振る舞いを元に

自分がどんな人間かを推測し

自分は狂っている。どうしようもない人間。

と強く思い込んでいきます。

そして自分を

そのイメージに寄せていってしまいます。

 

これにより

高機能型の境界性人格障害は治りづらくなっていきます。

 

 

 

頭の良さのせいで
人に落胆しやすい。

 

高機能型の境界性人格障害の人は人との会話場面の記憶力が高いので
人の社交辞令や嘘やごまかし
発言や言動の一貫性の無さを見やぶります。

 

人のための嘘や、その場の空気のための嘘
自分の利益のためではなく
対人関係を円滑にするための嘘があることが理解できない。
高機能型の境界性人格障害の人自身がつく嘘は自分を守る意味しかないので
人もそうだと思い込んでいる。

そのため人の嘘やごまかしを見やぶっては

ひどい人間だと思い込みます。

 

これにより
高機能型の境界性人格障害の人は人に絶望し
人に裏切られたと思い続けることになります。

 

 

 

頭の良さのせいで
人に嫌われやすい。

 

頭の良さは
人への情報提供や思いやり、思慮深さなどに使われてこそ
人に好意的に捉えられる。

 

揚げ足取り、理屈っぽい、正論を言うだけの人は当然嫌われます。

 

これにより
高機能型の境界性人格障害の人は自分は嫌われる人間だと思いこみます。

 

 

 

頭の良さのせいで
不安になりやすい。

 

頭の良さを使い
自分に関わる危機を察知します。
少しの悪い可能性に対しても不安を感じます。

 

詳細に考え、悪い将来を無意識に心配し
いつも不安で情緒不安定になってしまいます。

 

 

 

頭の良さのせいで
自分以外の間違いや矛盾に気づきやすく
いつも批判的で不満を抱えている。

 

人が気づかないような間違いや矛盾を見つけ
それが正しいゆえにいつも心に怒りを持っている。

 

社会も人間も間違いや矛盾があって当然であり
自分も間違いや矛盾がある。
このことが抜け落ちているために
大きな怒りを抱え続けることになる。

 

 

 

このように

高機能型の境界性人格障害の人は頭の良さのせいで

 

人を追いつめ
人に嫌われ
いつも不安で情緒不安定で
怒りを抱えてしまうことになるんです。

 

 

 

 

 

 

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