逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

努力ができない人の特徴

努力ができない自分はダメ

 

皆さんはそんなふうに考えていないでしょうか。

 

 

でも


努力できない人間がダメで
努力できる人間がすばらしい

 

こう言い切れるんでしょうか。

 

 

 

不思議な事に

私がカウンセリングでお会いする

努力ができないというお悩みをお持ちの人は

 

もともとは「真面目で自分に厳しい」人たちでした。

 

 

 

そもそも努力ってどういう力なんでしょうか。

 


ある特定の目標があり

その目標を達成するために必要な事を続ける力

 


シンプルに言うとこんな力じゃないかと思うんです。

 

 

 

では

 

努力ができない人は

こんなシンプルなことが難しいのでしょうか。

 

 

 

私がお会いした努力ができないと言う人には

同じ癖がありました。

 

 

「努力をつらいものに変える癖」です。

 

 

 

目標を達成するために必要な事を続ける…

  

 

その必要な事はその人の目標によって様々です。

 

 

でも
どんな手段であっても共通なのは

慣れるまでが大変ということですよね。

 

 


新しいことに取り組むときには
どんな良いことであっても大きなストレスがかかります。

 


そして
新しいことに取り組む時は

 

筋トレで例えると
筋肉が全くない状態から始まるようなものです。

 

 

それなのに
いきなり30キロを持ち上げようとしてビクともしないで
それでも必死に踏ん張って苦しい思いをしても持ち上がらない

だから自分は絶対に持ち上げられないと思う

 

ずっと鍛えてきたムキムキの人が持ち上げたら
自分とはかけ離れたすごい人だと思う

 

 

こんな極端な見方をしている人は多いのではないでしょうか。

 

 


何故
あなたが今持ち上げられないか?
あなたが今死ぬほど苦しいか?

 

 

それは
筋肉を鍛えてこなかったから今は筋肉がない

 

これだけの事ですね。

 

 


新たな目標に向かうときは

 

筋肉がない状態から
いつか重たい物を持ち上げられることを目指している


これを頭の片隅に置いておかなければ

自分の力を軽んじて、その先に努力なんてしようと思えません。

 

 


筋肉がない状態から
いきなり重たい物を持ち上げようとするから

持ち上がらないし、つらすぎて続けられないんです。

 

 


ということは…

 


新しく始める一番大変な時には
すごく簡単なことから始めたらいいんですね。

 

 

面倒でも
筋肉がつくまでは毎日こつこつ軽い物を持ち上げる

 

持ち上げるという習慣ができて筋肉がつきはじめてから

やっと重たい物に挑戦する

 

 

筋トレ以外でも

こんなやり方が上手な努力の仕方です。

 

 

 


努力をつらいものに変える癖はまだあります。

 

 

それは

 
努力とは
「目標を達成するために必要なことを続けること」だったはずが

 

 

いつのまにか目的を見失って

 

「努力をしている姿を見て欲しい」にしてしまう癖です。

 

 

 


「努力をしている姿を見てほしい」


そんな気持ちは誰しも少なからずあるかもしれません。

 

 

でも
それが目的になってしまっている人は


人に労って欲しい
人に手伝って欲しい
つらいなら頑張らなくていいと言って欲しい…

 

こんな思いも浮かんできて

 

 

「こんなに自分は頑張っているのに」
「なんで分かってくれないの」


と心の中でふつふつと思うように。

 

 

 

こうなってしまうと努力なんて出来ません。

 

 

人に見ていてもらったって
必要なことを続けなければ目標に近づきません。

 

筋トレを頑張っている姿を見ていてもらったって
筋肉はつきませんね。

 

 

 

目的がすり替わっているせいで

 

努力は人に見ていてもらわなければやらない。

 


自分はこんなに頑張っているのに
なんで分かってくれないの…と悲劇のヒロインになって


自分の苦痛を実際よりも強めてしまう。

 

 


これでは
自分は努力をしているつもりなのに
実際は必要なことを続けられていないし実際よりも苦痛が大きい。

 


こうなってしまうんです。

 

 

 


努力ができない人

 

それは
努力ができない人間なのではなく

 

長きにわたって
努力をつらくしてしまう癖があっただけなんです。

 

 

癖に気づいて

明日から癖を無くして上手に努力をしていきましょうね。 

 

 

 

 

関連記事

 

 

www.lilcafe-colony.com

 

 

www.lilcafe-colony.com