逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

二分割思考-頑張ればいいの?頑張らなくていいの?-

みなさんはいつも

 

死ぬ気で頑張る!

もう頑張らずに力を抜いて生きたい…なんて

 

極端になってしまっていませんか。

 

 

自己啓発が大好きで

 

全力で取り組もう!
本気になればなんだってできる!

死ぬ気でやれ!なんて

 

感化されてヘトヘトになって

 

 

今度は疲れ果てて


全力なんてそもそもいらない!
楽に生きていこうぜ!なんてなっちゃって

 

頑張らなくていいんだよ
そのままでいいんだよ…という甘い言葉に誘われる。

 

 

この繰り返しで


現状は変わらず自己啓発に失敗して劣等感が増し
人と比較してはまた落ち込んでしまう。

 


せっかくの休みだって
もっと頑張らなくちゃいけないのに…と自分を責めてるから

ちっとも休めない。

 

やっぱり

頑張らなくていいよ

そのままでいいよの言葉が耳に入ってくる…

 


頑張ればいいの?
頑張らなくていいの?
どっちよ!

 

パニックになる。

 

 

 

昔の私です(笑)

 

同じ人、多いんじゃないですか?

 

私はずっと

 

頑張るか頑張らないかの

2つの選択肢しか無いと思ってたんですね。

 

 

心を回復してから色々なことが分かってきました。

 

 


人間にはバイオリズムがあります。

 

体の調子や頭の働きが良い時悪い時
感覚が敏感になったり鈍感になったり


日によって様々なはずです。

 

 

それに

 

様々なライフイベントがやってきます。


受験、進学、就職、離職、結婚、自分や家族の病など。
こんなライフイベントは人生の変わり目で
めちゃくちゃ大きなエネルギーを使います。

 


ライフイベントまではいかなくとも

自分のやりたいことを思いきりやる
挑戦したいことに挑戦する


これも大きなエネルギーを使います。

 

 


だから

ずっと頑張ることも、ずっと頑張らないことも難しいし

とても非効率なんですよね。

 


バイオリズムが低調なときは
それを受け入れしっかりと休んでエネルギーを貯め

 

バイオリズムが高調の時は
しっかりとエネルギーを使って
遅れを取り戻したり低調なときに楽ができるようにスキルを身につける。

 

 


大きなエネルギーを必要とする前後は
しっかりと休む。


期間限定のものは意識して力を注ぎその後に力を抜くというように

メリハリをつける。


長期に渡るものはそれを見越して

全力でやりたくてもエネルギーを温存しながら取り組む。

 

 

 
このエネルギーの貯め方、使い方が上手くいかないから

上手く前に進めなかったんですね。

 

 

 

漫然と動き続けて真面目で努力家で休まない

 

人からの評価の面から言えば
正しいことかもしれません。

 


人間の性質から言えば
どうやっても上手くいくやり方じゃないんですね。

 


漫然と努力をし続けても

 

いつまでたっても
エネルギーが貯まらず
全力を出せる日はやってきません。

 


自分の調子を見ながら

それに合わせて力を調節する


メリハリをつける

 

期間を決めて頑張ったら

しばらくは思いきり休む

 

こんなふうにして

上手に頑張ったり頑張らなかったりしてやっていきましょうね。