逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

境界性人格障害⑬-体調不良-

ボーダーはとにかく体調が悪いんです。

 

常に頭をフル回転させて緊張状態で

ストレスのない時がほとんどありません。

 

そのため

自律神経失調症を抱えています。

 

 

眠れず

体はいつもだるく

頭痛持ちで

めまいや吐き気があり

お腹の調子は悪い…

 

 

それに加えて


<境界性人格障害⑨-依存し癖->
で言ったように
依存状態になりやすいため

 

依存が体に及ぼす悪影響もあります。

 

 

かなりの体調の悪さを抱えているはずです。

 


ですが


ボーダーは
精神的にも身体的にも麻痺をしているところがあり

 

特に体調の悪さに鈍感になっているんです。

 

 


私がボーダーだった時
具合が悪いのは当たり前でした。

 

具合が悪くない時が無かったので

具合が悪いという感覚がわからなかったんです。

 

 


今の健康な状態を経験して

比較してみて分かるのは

 

頻繁に頭痛があった

胃痛、下腹部痛があった
強いめまいや吐き気があった

体の重だるさ、関節痛があったということです。

 

 


思い出すと
かなりの痛みがあっても笑っていたし
具合が悪くても元気にして人を気遣っていた。

そんな場面ばかり浮かびます。

 

 


今あの時の具合の悪さがやってきたら
私は一歩も動けない気がします。

 

今の正常な感覚だと

相当な具合の悪さだったんだと思うんです。

 

 


ボーダーの時は

 

吐き気がひどくて座っていることすら辛い時も


少し体を起こして、ちょっとメイクをしては横になって
また少し体を起こしてメイクをするということを繰り返して仕上げて

仕事に行っていました。

 

いざ人前にでると元気にできるんです。

 

 


よく38度くらいの熱があっても普通に動いていました。


普段こうやって無理ができてしまうので
嫌な用事の時に無理がきかずに普通に具合が悪くなり

 

「都合の悪いときは具合が悪くなる」
とよく言われていました。

 

自分でもそう自分を責めていました。

 

今考えると
普段具合が悪いのに元気にしていただけなんです。

 


ボーダーの時
体調の悪さに鈍感だったことを表しているエピソードがあります。

 

 

いつもより胃の痛みが強く耐えられなかったので
病院に行きました。

 

医師には


「その様子だと大丈夫だと思うけど一応胃カメラとろうか」
胃潰瘍とかならそうしていられないからね」

 

そう言われ
安心しながら胃カメラを受けると

 

医師は驚きの声を上げました。

 

「これは・・・かなり進んでる胃潰瘍だよ」
「痛かったでしょう?」
「もう一段進んだら手術。今は薬で治療できるけど昔ならこれは手術だったよ」

 

 

普通なら平然としていられない激痛が
ちょっと痛いけど愛想良くできる程度という感じでいたんです。

 

お酒もタバコもやらない。
23歳の若さでひどい胃潰瘍

これもまた
ボーダーならではでしょうか。

 

このとき
「痛かったでしょう?」
「普通耐えられない。よく頑張ったね」

という医師の言葉が

 

私の心に突き刺さり
なぜか泣いてしまったことを思い出します。

 


ボーダーは
ひどい体調不良に自分でも気づかないため

 

体調不良の自分を奮い立たせて

情緒不安定になったり強い緊張を感じたり

イライラとしてキレやすくなります。

 

体調不良を推して頑張るために

また大きなストレスを抱えて体調不良になります。



 

ボーダーほどの体調不良では
どんな人でも余裕がなくなるはずです。

 

ボーダーの人は精神療法も大事ですが

同時に
体調不良も本気で改善していかなければいけませんね。

 

 

 

 

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