逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

境界性人格障害⑨-依存し癖-

ボーダーは薬物・アルコール・タバコ

などの依存状態になりやすい。

 

これは ボーダーが治った後も
体に影響を残してしまいます。


ボーダーには

このような健康を害してしまう依存が沢山あります。

 

 

私は
本当に運が良かったと思います。

 

もともと怖がりで真面目で堅物だったため
薬物に手を出そうとは思えなかった。

 

早くに
スナックで働かされお酒を飲まされたため
アルコールが苦手だった。

 

里親がヘビースモーカーだったため
タバコを嫌悪していた。

 

だから
これらの依存状態にはならなかったんです。

 


ここでは
詳細は控えますが

 

私が陥った依存

 

ギャンブル依存、買い物依存、ゲーム依存、セックス依存、ネット依存

仕事依存、人への依存…

これでは

大きく健康を害することはありませんでした。

 

 


ただ一つ
私には過食嘔吐がありました。

 

この言葉を聞くと
嫌悪感を持たれる方が多いと思います。

 

まともではない
食べ物を粗末にするなんて…

そんな考えは当然だと私も思います。

 


私も正常なときは

 

自制心が強く正しいことをしようとする人間でした。

お米を一粒も残せない人間でした。

 

それでも
過食嘔吐はやめられませんでした。

 

 

私自身の経験から


過食嘔吐は自制心の問題ではない
心の病気である


そう確信しています。

 

過食嘔吐の症状は
15歳くらいから30歳ぐらいまでありました。

 

 

症状が一番ひどい時は

 

食べている時だけが
生きていて良かったと思える時間でした。

 


私は容姿を綺麗に保たなければ仕事もなくなります。
でも食べていなければ精神的にも耐えられない。

 

だから
過食嘔吐以外の方法が分かりませんでした。

 

 

楽しいことがあったり
色々なことが上手く行っているときは
症状は一時的に収まります。

 

人と上手く行かなくなったり
評価が下がったり
孤独を感じたり
空虚を感じると

 

途端にまた症状が始まりひどくなっていきます。

 

毎日の時もあれば
数ヶ月に一度の時もありました。

 

 

完全にやめるまでの数年は
禁止をしないで
あえて数ヶ月に一度許すことで
過食嘔吐と上手くつきあっていました。

 

 


過食嘔吐という行為は


プライドの高い私の自尊心を大きく傷つけるもので
自己嫌悪にさいなまれる日々でした。

 

この行為は

本当に恥ずかしく恐ろしく

自分を軽蔑し、いかがわしく思っていました。

 

 

それでも


この行為をしないと

やりきれなさがどこにも行きません。


この行為のおかげで

何にもない自分を見ないで済み

心の平穏を保つことができました。

 

 

ボーダーが一番ひどいときは
過食嘔吐という行為が
私を生かしていたように思います。

 


私が
なぜ治ったのか考えると

 

自分の気持ちを感じられるようになったこと

自分のやるべきことに進んでいけたこと
血糖値を安定させることができたこと

 

こんな理由だと思います。

 


過食嘔吐
やりきれなさがあるうちは
なかなかやめられない。

 

血糖値を調整できなければ
意志ではやめられない。

 

私は経験からそう思います。

 

 

依存は心の病気が治らなければ

努力では治せないものだと私は思います。

 

 

 

 

 

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