逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

外向型は早熟型、内向型は晩成型

<考えるのが得意な人、行動するのが得意な人②>

 

考えることが得意な人を内向型
行動することが得意な人を外向型
と説明しました。

 

この内向型と外向型
人生におけるペース配分に差があるのです。

 

外向型は
早い段階で何らかの分野で活躍したり頭角を現したりする。

 

内向型は
若いうちは力が発揮しづらいが年齢を重ねる内に徐々に頭角を現す。

 

外向型は早熟型
内向型は晩成型
と言えます。

 


一般的に
「あの若さであんなことを成し遂げるなんて!」
というふうに

 

早くに結果を出すことが
能力の高さと判断されやすいため
内向型は苦々しい思いを長くすることになります。

 

じゃあ外向型はお得なのか?
というと
そうでもありません。

 


あまりに早く成功してしまうと
自分の能力と見合わない成功に
伸び悩んだり
その後に挫折を味わったりします。

 

早くに成功してしまうと
自分の中の引き出しが空なのに
多くを求められ
何かを出し続けなければならない。

 

そのため
目の前のやるべきことに追われながら
自分の引き出しを増やす作業も同時にすることになる。

 


これが難しいので
早くに成功した人は
それを保つことがとても難しい。

 

早くに成功し、それを保っている人は
目の前の事をこなしながら
自分の幅を広げていくという
大変な作業をしているのです。

 


その点
内向型は

 

ひたすら学び考え吸収し
それをなかなか形に出来ずに
外向型が成功していくのを指をくわえて見ているのですが

 

満を持して
その高めた能力を使うときには
一気に実を結ぶことになります。

 

その後も
長年溜めこんだ能力、沢山の引き出しがあるので
それを使いながら目の前のことをこなしていくだけでいい。

 


このように
一般的には
外向型が良いように捉えられますが

 

長い人生においては
どちらも一長一短があり
同じようなものです。

 

ただ
どちらにしても
自分が外向型か内向型かを意識し
自分の能力に対する評価を
間違えないようにしなければなりません。

 


外向型であれば
早くに成功したことを自分の能力の高さと誤解しないこと。
成功した後にも継続して能力を磨いていかなければ成功をキープできない。

 

内向型であれば
なかなか芽が出なくても

自分の能力を疑ったり腐ったりしないこと。
ある時期が来たときちゃんと行動に移していく勇気がなければ能力を生かせない。

 

自分の人生のペースをつかんでみましょう。