逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

悪い性格はすべて悪い癖


私は透視ができます。

 

なんて怪しいですね。

 

これまでクライエントさんに

「怖い!なんで全て分かるんですか?」
「竹田さんは透視ができるんですか?」
「もう隠しても無駄ですね」

 などと言われることが本当に多いんです。

 

 

何故なのか考えてみました。

 

 

目の前のクライエントさんが
過去の話を沢山してくれると

 

お悩みが見えてきます。

 


これまでの沢山のクライエントさんの知見から
その悩みをもつ人の共通の癖が推測できる。

 

これがなかなか外れません。

 

 


このことで私が分かったのは

 

クライエントさんが
自分だけの悪い考え方、振る舞い
自分だけの性格の悪さ…と思っているものは

 

ほとんどが
同じ悩みを抱える人の共通の癖だということです。

 


同じ悩みを抱える人は


同じような原因で
同じような悪い性格(に見られる言動)になりますし
同じように悩みますし
同じように治っていきます。

 

私にとってはとても単純明快です。

 

 

では
なんで簡単に変わっていかないのでしょうか。

 


それは

本人がその単なる悪い癖を

自分の性格のせいと考えることで

 

無意識に、変わらない強固なものとイメージしてしまうからです。

 


これでは

変えられるなんて希望を持てる訳がありませんし

変えようなんて思える訳がありませんね。

 



カウンセリングでは
クライエントさんの情報を聞き取ることも大事ですが

 

悪い性格(に見られる言動)が
それは単なる癖だということを
自身の人生から
根拠を持って説明して理解してもらうことがとても大事です。

 

 

クライエントさんが
悪い性格(に見られる言動)から
良い性格(に見られる言動)に変わって

 

自分が別人のように変わったようだと言うとき

 
「だけど自分は全然変わっていない」とも言います。

 

 

 

性格とは

自分をどう表現するかだけだと私は考えています。

 

カウンセリング前と表現が変わって上手く表現できるようになり

人からの反応が良くなったり、人間関係が上手くなったりします。

 

でも自分の感じ方や想いは
ずっと前から変わらずにあったものなので
自分が変わらない感じがするのは当然なんです。

 

 

 

カウンセリングが進んでクライエントさんに悪い癖が無くなってくると
私は透視が出来なくなります。

 


これも当然なんです。


私はみんな共通の悪い癖のことを知っているだけなので

個人個人の感じ方や考え方なんて分かりません。

気持ちなんて見透せません。

 


だから
クライエントさんのことが分からなくなってくると
私は嬉しくなってわくわくするんです。

 

それは
癖が無くなって自分らしく生きている証拠ですから。

 


悪い性格はすべて悪い癖です。


ただ癖を変えて、表現を変えていけばいいんです。