逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

カウンセリングのために自分を調整する

躁鬱の波をほとんど感じなくなってしまった。 もちろん良いことなのに少しだけ寂しい。 カウンセリングをしているとクライエントさんも同じ経験をして同じようなことを話し出す。 「なんだか自分じゃないみたい」「ものたりない」 ・・・わかるよ。わかる。 …

自叙伝53 生まれて初めて仲間を見つけた私

親代わりにしていたケイコに見限られ心を凍らせた私。 中学生時代にも心を凍らせて色々なことを上手くやっていたがこの頃は似ているようで違う。 中学生時代は全体的にLOWという感じ。色々と心を凍らせて上手くやっているのに鬱々としている。 この頃はHIGH…

愛着障害と双極性障害

愛着障害の人を専門にカウンセリングをしていると 愛着障害の人には躁鬱の傾向が強く見られることに気づきます。 双極性障害についてはまだ明らかになっていない点が多いですよね。 私は愛着障害の人の躁鬱の傾向についてはある程度はカウンセリングで治せる…

自叙伝52 心を凍らせて性格が悪くなっていく私

ケイコと関係が終わった時もシノとの関係が終わった時と同じ 言葉にはできない絶望があった。 シノと違って目立つタイプではないけれどケイコもみんなに愛されていた。 みんな言葉にはしなくても 「ケイコは人が良い」「ケイコを嫌いな人はいない」 これが暗…

躁鬱の波は気力体力の前借りによって大きくなる

私は躁鬱の傾向が激しく、人生のほとんどを躁か鬱の状態で過ごしてきたんだなぁと心が回復してから気づきました。 双極性障害と診断はされていませんが、多分病院に行っていたら診断されていたレベルだったと思います。 双極性障害と診断されたクライエント…

自叙伝51 境界性人格障害の片鱗が見えはじめる

ケイコと居るためにケイコの気を引くためにケイコを自分だけのものにするために 策略を巡らす。 最初はかわいいものだった。 それがだんだんとエスカレートしていき狂気に変わっていった。 高校生活は・・・私の人生は ケイコ無しでは絶対に立ちゆかない。 …

愛着障害のギフテッドは自分を否定しやすい

愛着障害のギフテッドの人は 愛着障害の問題が解決してもなお自分を責める問題は根深く残ってしまいやすいんです。 <愛着障害のギフテッドが強烈な劣等感を持つ理由> ギフテッドの人の話を深く聴いていて不思議に思うことがよくあります。 自分を責める癖…

自叙伝50 友人を親代わりにする私

高校1年の最初の半年で天国と地獄を味わった後 バレー部の先輩や仲間との関わりで元気を取り戻し成熟した心に触れて少しだけ心が成長し ここから1年は人生でも最高の時期だった。 幸せすぎて身の丈に合わなかったせいか結局はまた地獄に落ちるせいか この…

愛着障害の人は頭の使い方に偏りがある

愛着障害の人は 親の形に何とか合わせるために頭を使い続けてきてしまいました。 親の望むようにするため親に感情をぶつけられたりするのを回避するため親が不機嫌にならないようにするため・・・ こんなふうに、親との関わりで安全を求めて試行錯誤を続けて…

自叙伝49 部活で心を成長させた私

シノのグループを追い出されオタクグループに紛れ込みいじめられ それまで仲良くしていたシノ達に避けられ男子達にも白い目で見られる。 同じクラスで自分が居たグループのみんながキラキラと楽しそうにしているのを見るのは本当につらかった。 自分はスクー…

愛着障害のギフテッドが強い劣等感を持つ理由

ギフテッドのカウンセリングで特に共通している心の問題の一つに 「強烈な劣等感」があります。 劣等感の問題は 愛着障害の人の共通の悩みなのですが 愛着障害のギフテッドの劣等感にはそれとも違う不思議な特徴があるんです。 劣等感は多くの場合 実際に何…

自叙伝48 幸せの絶頂から転落する私

毎朝、制服を着るのが嬉しくて仕方なかった。 自分にとっては恐れ多い、夢のような高校だったから 同級生がダサいと嫌がっていたその制服や指定カバンは私にとって誇りだった。 それにその時の私にとって 頭がおかしい虐待する親がいるボロく不潔な家から綺…